2013年09月04日

魔法の薬ピリン散

「3000本の彼」でも記述したオジィ達の万能薬ピリン散。製造元は奈良県にある美吉野製薬という会社なんだが、その会社のホームページを検索しても該当薬品が載っていない。なぜ???

島の年寄り達は「ピリン散」としか発しないが、パッケージに記載されている正式名称は「ナイヤガラピリン散A」。むかしカメラに納めた記憶があったので、いろいろ探してみたが画像がない。パッケージには「非ピリン系」とあるが、名前はなぜかピリン散??

ナイアガラの滝となんかの関係でもと、「ナイヤガラ」で検索すると、最初に出てくるのは「もしかして:ナイアガラ」の文字。こちらはヤとアの違いをまったく気に留めていなかった、ナイアガラの滝の正式名称は「ア」だと初めて知りました。ありがとう、ピリン散。これでまた一つ利口になったぜ、イェ~~イ!!!

まっ、そんなことどうでもいいけど、このピリン散なる得体の知れない薬、アギヤーで佐良浜のオジィ達と付き合うようになって初めて知った薬である。宮古島本島のというか、わたしの周りの年寄り達がピリン散を常用しているのをこれまで一度も見かけたことがなかった。

しかし伊良部島佐良浜の年寄りからしたら、ゴッドハンドと言われている名医と肩を並べるくらいのゴッドメデシンかもしれない。どこの家庭にも常備されていて、このピリン散があることによって、置き薬の会社はこの島じゃ仕事になりゃせんじゃろ。

置き薬の箱にはおおよそ10種くらいの薬が入っているはずだ。しかし島の年寄り達はこのピリン散だけですべてが治ってしまうからだ。頭痛・発熱・腹痛・胃もたれ・胸焼け・虫さされ・その他etc・・・、すべてを治してしまう魔法の万能薬、ゴットメデシン。ナイヤガラピリン散A???。

アギヤーのどの船にも常備されているピリン散。オジィ達からしたら潜水病までも治してしまう←(これはあくまでもオジィ達の主観だからね)。潜ったあとの船上で、「ちょっと肩が痛い潜水病かも」と言うと、「ピリン散を飲め」と必ず言われる。

肌が露出している箇所をクラゲなどに刺され腫れてきたとしよう、「ピリン散を飲め」とくる。「信じる者は救われる」という言葉があるじゃないか、佐良浜の年寄り達にとってピリン散はまさにそれだ。

この記事を読んだアナタ。ぜひピリン散で一度検索してみてくれ。薬としてヒットするのは1件だけだから、それもあいまいにね。美吉野製薬のHPにもないぞ。

まかマカmaka摩訶不思議な薬だから。


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Posted by insherman at 18:05│Comments(2)その他
この記事へのコメント
はじめまして
訳あって「ナイヤガラピリン酸」を調べていてこのブログに出会いました。
私は宮古島で働く医療従事者です。
担当患者さんの家でこの薬を発見しました。
患者さん曰く「調子悪かったから飲んだ」「先生には内緒ね」「今は調子よくなった」と。
まさにここでもゴッドメディシンなのでした。
Posted by がちょん at 2016年02月28日 22:58
すいません 久しぶりにパソコンを開きました

医療従事者でもこのピリン散を知らないのですね
ほんとに摩訶不思議な薬です

薬局などでは束になって売られていますよ
おそらく伊良部島の年寄りたちがまとめ買いする
からでしょうね
Posted by insherman at 2016年03月04日 22:31
 
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