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Posted by TI-DA at

2014年03月03日

巣立ち

巣立っていく宮古高校サッカー部3年生を送る会が昨日行われた。

幼稚園・小学校・中学校とも奴らがこれまで体験してきた卒業は、新たな道といっても島内というさほど環境の変化を感じない道のりだった。

しかしいま奴らは大きな環境の変化を体験するであろう卒業をむかえたわけだ。すべての部員と女子マネジャーが進学のため島を離れることとなる。大学に進みサッカーを続ける者もいれば、サッカーから離れ違う道へと進む者もいる。



これまで島で過ごしてきた18年間はゆったりとした時間の流れに乗って、奴らも同じように過ごしてきたはずだ。しかしこれから過ごす時間は島の10倍も20倍も速い時間の波に乗って生活していくことだろう。

当初は、戸惑い悩み苦しむかもしれない。しかし奴らには若さがある。前進しようとするパワーは計り知れないものがあるはずだ。

人間には環境の変化に順応しようとする力がある。奴らもあっという間に環境の変化という壁を乗り越えることだろう。

サッカーの道へ進む奴らへ言いたいこと。おそらく大学サッカーではこれまで経験してきたサッカーとは比べものにならないくらい違うサッカーを経験するはずだ。



技術的なレベルもそうだろうが、おそらくサッカーに対する理論的な考え方まで追求して学ぶようになるだろう。どのスポーツであれそうだと思うが、技術がいくら上手くても、そのスポーツに対する理論的な考え方を追求できないスポーツ選手はそれ以上の向上は間違いなく見込めない。

サッカーの道へ進む者の一番目の夢は口にこそ出さないがおそらくJリーガーになりたい、それに尽きるだろう。しかし自信のなさであろう、それを口にする奴らは一人もいなかったが、

まだ体験したことのない大学のサッカー生活で本人がどう考え、どう取り組むかによってもしかしたら大きく化けるかもしれないはずだ。

将来は指導者の道へ進みたい者いるようだが、指導者にだってピンキリがいる。自分たちがこれまで経験してきたこと、これから経験するであろうことも踏まえ、



その道へ進みたいのであれば、これからの4年間の中で自分なりの「指導論」というものをじっくり構築し確立させられるはずだ。

大学生活の4年間は高校生活以上にあっという間に通り過ぎていくと、昨日コーチの先生も話していたが、ほんとにのんびり過ごしている間はないぞ。

宮古島のガキどもは環境によるものなのか、比較的テンポが遅いように見受けられる。しかしこれも他所の環境に入れば心配しなくても順応するだろう。

そしてきょう島を離れる者もいる。とにかく頑張れ、おまえらならできる。行って自分の夢をつかみ取ってこい。  


Posted by insherman at 14:36Comments(0)サッカー

2014年02月24日

オニヒトデ駆除に行ってきた

久々に漁の記事ですが、漁協からの要請で本日より今月いっぱいオニヒトデ駆除にかり出されることになりました。しかしだ、初日のきょう潜った海域にオニヒトデはあまりいなかった。



さほど獲れなくても駆除行動を行う必要性があるらしく、もしかしてお役所がらみなのだろうけど。いない獲物を探して泳ぎ回るのもけっこう暇なものなんです。

それだったらどこかたくさんいる場所があれば・・・。だれかオニヒトデがわんさかいる場所を知らないでしょうか??。  


Posted by insherman at 17:05Comments(0)アギヤー漁

2014年02月24日

小学生駅伝大会

小学生駅伝大会、宮古島市陸上競技場を発着点として男子1.6㎞、女子1.2㎞の周回コースで行われました。



しかし東小は長男の時代からそうだったけど、スポーツは何をやらしても相変わらず強いね。この駅伝なんて3連覇なんだって。



次男の南小は4位。ゴール前の3位争いでの接戦で惜しくも力尽きてしまったけど、それでもみんなよく頑張っていた。



そうそう、野球の宮古島選抜チームは2勝2敗だったとのこと。初出場にしてはなかなかのできだったんじゃないかな。  


Posted by insherman at 06:48Comments(0)日常野球

2014年02月20日

バリ島ダイビング事故

インドネシア・バリ島で現地時間14日におきた7名のダイバーの行方不明事故。不幸中の幸いにも5名が無事に救出され、不幸にも1名の方が亡くなられ、いまだ1名の方が行方不明になっている。

事故に遭われた彼女たちのようにレジャーダイビングとは違うが、わたしも海に潜る職業である。さらに彼女たちが行っていたドリフトダイビングに近い潜り方も頻繁に行うので、その危険性についてちょっと一言だけ。

通常宮古島のダイビング業者が行っているダイビングスタイルは、ほぼ全サービスともポイントに到着すると船のアンカーを降ろし、その周辺を回遊してから船に戻るというスタイルをとっているはずだ。

ドリフトダイビングとは潮の流れが速い海域などにおいて、その潮の流れに乗り周りの地形や魚を楽しむもので、比較的そのような海域では大型の魚に遭遇する確率が大で、またフィンを蹴る必要性も低いので、体力を消耗せず楽しめるダイビングスタイルかもしれない。

しかしだ、このドリフトダイビングには大きなリスクもあるはずだ。事故をおこした船の船長の話がニュースで流れていたが、ダイバーから出る泡を船上から目視で確認しながら船を走らせていたところ、天候の急変に伴い波が高くなり、その結果泡を見失ったのが事故に繋がった要因だったようだ。

われわれアギヤー漁に置き換えて話すと、漁のプロセスの中で獲物と地形の確認のため必ず一人のダイバーが潜るが、潜る前にオモリとロープが繋がったブイを目印として必ず投降する。

さらに潜るダイバーを水面から追いかけながら泳いだりする。それはダイバーからの指示を受けるということもあるが、さらなる理由は潜っているダイバーを見失わないということが重要だからだ。

島沿いに漁を行うことがあれば島の何らかを目安にできるが、アギヤー漁のほとんどの漁場が島からかなり離れた場所に存在するため、水面上にいる自分たちの位置と距離感がまったくつかめなくなる。

われわれもたまにあることだが、何らかの理由で水面からダイバーを追いかけられないときなどは、バリ島のダイビングのようにダイバーから出る泡を追いかけて追跡することもある。しかし、ダイバーの泡は見失うことも多々ある。

海が穏やかで水面に波が立っていないときなどは泡の追跡も容易にできるが、少しでも波立っていたりだとか、またドリフトダイビングを行うような潮流の強い海などは、潮の強さのせいで海面がざわつき泡の確認が容易ではない。

われわれの場合、ダイバーを見失った際は降ろしたブイを基準としてそれの範囲に止まるし、ダイバーは基本的にそのブイから潮下に泳ぐので、潮下を注意して見張り浮上してきたダイバーを確認する。

アギヤー漁では潮流の流れる方向がとても大事で、その都度潮流の方向を確認しているためダイバーが浮上する位置はある程度予測が付くが、しかしたまに見失ったダイバーが遙か遠く、さらに予想だにしない位置で浮上することもある。

われわれは網の設置以外、追い込みに使用する竿を持って必ず潜る。その理由とは、様々な海域に潜るのでほぼ確率は低いにしても、これまで見たこともないような化けものみたいな大きさのサメに遭遇することがある。

それがまたおとなしくしていてくれたならば何の問題もないが、自分の恋人と勘違いして近づいてくることもあるし、また餌と勘違いして食べたくなることもあるようだ。恋人なのか餌なのかサメと話したことがないので、まっ一種のサメよけとして竿は必ず携帯している。

もう一つの使い道として、船がダイバーを見失っているときに水面上でその竿を空高く突き上げていれば船から容易に見つけやすいので、追い込み用の竿は以外とレスキューグッズなのかもしれない。

バリ島に話を戻すが、まず彼女らの大きなミスは船上に一人しかいなかったことだろう。泡を追いかけるにしても一人より二人だし、ドリフトダイビングの安全性をより高めるのなら、ガイドダイバーが、本人と細いロープで繋がった小さなブイを水面に浮かべながら潜れば、船上ではそのブイを目安にすれば見失うことなんてなかったはずだ。

一人の方が亡くなられているし、いまだ一人が行方不明になっている現在、一日でも早く見つかるといいですね  


Posted by insherman at 14:35Comments(0)アギヤー漁その他

2014年02月19日

オリックス選手と対決だ

宮古島の能力開発型予備校「セレブラム」が新校舎を開校し、開校イベントとして、宮古島で春季キャンプを行っているオリックス・バファローズの新人4選手との「ザ・速読対決!」が17日にありました。



数日前に宮古テレビ関係者から野球部の6年生をかき集めてくれと依頼があって、それじゃまず礼儀正しいガキどもがいいんじゃないかということで、目を付けたのが東少年ヤンキースの5選手。



宮古の小学生は今週末に行われる駅伝大会の練習に大忙しだが、彼らは彼らで今週末本島での6年生大会に出場するメンバーなので、駅伝メンバーからは外れている。



イベント当日にやって来たオリックス新人選手は背番号37 若月健矢選手。背番号44 園部聡選手。背番号53 吉田雄人選手。背番号61 奥浪鏡選手。



セレブラムに行くまでのわたしのイメージの中では、速読とは本を速く読むものだと思っていたし、それがどうやって動体視力を鍛えるのに役立つことなのだろうと疑問符があった。



そしてそこへ行ってわたしの疑問は解決したのだった。パソコン画面上に出てくる様々な文字・数字・図形の羅列を瞬時に判断する。目で見て瞬時の判断ができるようにする訓練。これだとほんとに動体視力は鍛えられるはずだ。



イベント終了後はサイン色紙にサインボールと頂いて、せっかくの機会なのでみんなで記念写真を撮らせてもらいました。プロ野球選手とこんなに身近に接するチャンスなどそうそうないことなので、これも地元でキャンプが行われているメリットかもしれないな。



最後はどこかしらのメディアから取材を受けていた野球小僧達でありました。  


Posted by insherman at 11:29Comments(0)日常野球

2014年02月18日

宮古選抜

沖縄県の少年野球では県冬季大会が終えた時点で6年生は基本的に引退となるらしい。ここ宮古島でも県大会予選が終えた時点で本大会に出場できないチームは引退となるが、中学入学までの期間何か野球ができるようにということで、宮古島だけの大会「友利メガネ店杯」がある。



友利メガネ店杯はすべての学年も同時にエントリーできるが、沖縄本島では6年生だけの大会が存在し、今年は宮古島からもその大会に出場すべく、選抜チームをくみ練習に取りくんでいます。



大会は今週末の22・23日に沖縄本島にて開催される予定です。わが家の次男も出られるのなら行きたいと話していたが、大会当日に駅伝大会があり、これは学校としての行事なので、学校行事を優先させるために残念ながら行くことができません。



選抜チームに加わらない次男ですが、選抜チームの指導者から練習に参加させるようにとの招待を受け、練習日の毎回楽しそうに参加しています。16日で選抜チームとしての練習は終了となりましたが、大会ではみんな頑張ってください。



  


Posted by insherman at 10:07Comments(0)野球

2014年02月11日

小学校最後の大会

1月に行われた「友利メガネ店杯」。この大会が6年生にとっては小学生最後の大会となる。各チームとも4・5年生を主体とした新チームで出場してくるので、6年生はいわばOBチーム。



チーム名も新チームが受け継ぐので、奴らは今大会だけのチーム名を考える必要があった。そして6年生みんなで考えたのが「侍MINAMI」。どうしても「侍JAPAN」の「侍」をチーム名に入れたかったようで、6年生で考えたチーム名でした。



1回戦はポジションもみんなで考えたようで、うちの次男は6年間で初のサード。2回戦はこの学年での強豪東少年ヤンキースの6年生チーム「ヤンキース」。



彼らには低学年時代でしか大会で勝つことはできなかったが、お互い良きライバルとして6年間頑張ってきたようだ。





  


Posted by insherman at 10:25Comments(0)野球

2014年02月10日

憧れの選手と一緒に

漁のブログのつもりですけど、毎回の漁が変わりばえもせず同じことの繰り返しなのでさほどネタがありません。なのでまたまたわが家の次男ネタを。

昨夜は南西楽園内琉球の風にて「男塾武-Doo」の演舞がありましたが、ここ最近の送り迎えはカミさんの担当だった。しかし昨夜はわたしが好きな城間健市氏とのコラボだということなので、久しぶりに行ってみることにした。

ところがいざステージが始まってみると、なんと観客の中に現在プロ野球のキャンプで宮古島に滞在中のオリックスバファローズ、ペーニャ・ヘルマン・糸井・坂口選手がいた。

カリブの熱い血が流れるドミニカ出身の両外国人選手のうち、ヘルマン選手は京太郎(チョンダラー)に引っぱられ飛び入りで太鼓の踊りに加わるし、ペーニャ選手の奥さんはわたしが個人的に好きなハリウッド女優、ジェニファーロペスに似てかなりの美人だし。

城間健市氏を聴きに行ったつもりがもうそれどころではない。おそらく次男も舞台上で太鼓を叩きながらも気になって気になってしょうがなかったことだろう。

帰りの車中で次男は糸井・坂口両選手の出現にとても驚いて、もう太鼓の演舞どころではなかったらしい。そりゃそうだろう、オリックスの中でも好きな選手ベスト3に入る、糸井・坂口両選手が自分たちのステージを観てくれているんだから。さらにもう一人はキャッチャーの伊藤光選手。

奴がこの三選手を好きな理由としてまず糸井選手。とにかくバッティングフォームが格好良くてたまらないらしい。YOUTUBEに糸井選手のバッティングフォームのスーパースローがあって、それをお気に入りに保存してまで毎回観ている。ちなみに次男のバッティングフォームは糸井選手を真似ている。

糸井選手は右投げ左打ちだがうちの次男も同じく右投げ左打ち。わたしがそうさせたのだが、奴が幼かった頃最初に買い与えたプラスチックバットを、左打ちの持ち手で右打ちしていた。

野球未経験者のわたしでも左バッターの優位性はいろいろ耳にしていたし、だったら持ち手を右に返させるよりも、そのままの持ち手で左打ちに変えさせた方が面白いだろうということで現在に至っている。



幼い頃から野球が好きだった次男だったが、なぜか小学校に入学した当初はサッカー部に入っていた。その当時は入学したてで心細かったのだろう、てっきり野球部に入るものだと思っていたら、なぜか兄貴と同じサッカー部へ入ってしまった。

しかしサッカーの練習へ行くのにこれまたなぜだかバットにグラブにボールの3点セットを持参して行ってた。小学校のグラウンドへ行ってみると、サッカーの練習が始まるまで奴は同級生らと野球で遊んでいた。

それからしばらくして、学校やいろいろな環境にも慣れてきた頃だろう。サッカーの練習から戻って来るなり、「お父さん、オレサッカー部辞めてきたから。で、野球部の監督に入りたいとお願いしてきたから」と。

そして坂口選手。昨年か一昨年だかのオリックス選手による野球教室で、南ファイターズのに指導してくれた選手の一人に坂口選手がいたらしい。楽しいノリでファイターズのみんなをノリノリにさせてくれたようで、それからフアンになったようだ。

最後は伊藤光選手。本人はなぜか幼い頃からキャッチャー志望だったようで、その動機もただ単にキャッチャーのマスク・プロテクター・レガースの3点セットに憧れがあったようだ。

その当時は祭りかなんかで買ったキャラクターのお面をかぶり、プロテクターはリュックを前にして、レガースは段ボールを自分の足の長さに切ってひもで結び、わたしをピッチャーにしてキャッチングをしていた。あの当時を振り返るとホンと懐かしさがよみがえってくる。

オリックスのキャンプを見学に行ってもサブグラウンドでキャッチャーの練習があると、ずっと伊藤選手を追いかけて見ているし、とにかく何から何まで彼のキャッチャーとしての動きを観察している。それくらい奴はキャッチャーというポジションに憧れがあるようだ。

ステージ終了後、彼等にお願いして次男との写真を撮らせてもらった。ところがそこへハプニングが、知らない観光客のおばちゃんが「みんなで撮りましょ」なんて言いながら、写真の輪の中に紛れ込んできた。

なんじゃこのオバハン、せっかくのショットが台無しじゃないか。でもしょうがないプロ野球選手なんてみんなの憧れの存在なんだし、誰だって写真を撮りたい気持ちはあるのだから。ということで次男はオリックス選手の輪の中に入ることができました。  


Posted by insherman at 10:40Comments(0)男塾武-Doo

2014年01月08日

ディスカバリーチャンネルロケ

昨年ディスカバリーチャンネルの取材があった。通訳兼番組スタッフの日本人女性曰く、番組進行役の男性はイギリスでかなり名の知れた俳優ロブソン・グリーン氏だと紹介してくれた。が、ゴメンまったく知らなかった。

個人的にイギリス人の俳優と言えば、歴代のジェームス・ボンド役くらいしか頭にない。われわれの年代ではやっぱ初代のショーン・コネリーだよな。それとロンドンオリンピックで女王陛下とヘリコプターから飛び降りた最近のジェームス・ボンドくらいかな。

それよりも日本人と欧米人の国民性の違いなのか、過去やって来た国内テレビ局の制作スタッフはとにかく黒子に徹していて、地味でまったく目立つ行動は取らなかった。

しかし奴らはロブソン氏とも親しげにしているし、また行動もはちゃめちゃ。カメラマンなどは手にしていたカメラをほうり出したかと思えば、いきなり海に飛び込んだりと、とにかく日本人と比べ全員が楽しそうに番組を作っている。



イギリス国内での放送は2月とのことらしいが、日本国内で放送されるかどうかはまだ未定とのこと。そしてロケを終えると奴らはとっとと帰って行った。

余談だが、昔何かで目にしたことがあるが、初代ジェームス・ボンドのショーン・コネリー氏が「わたしはイギリス人ではない。わたしはスコットランド人だ」と話していたことがある。

イングランド・スコットランド・ウエールズ・アイルランド。奴らは自らのアイデンティティーにものすごい誇りを持っているようだ。イギリス発祥のサッカーにしろラグビーにしろ、イギリスだけはこの共和国といっていいのか、それでの出場が認められている。

個人的にはまとまってイギリスという一つの国で出場すれば、より強いチームが作れるのでは、なんて考えてしまうけど、奴らはそれ以上に何人かという誇りが上にくるのだろう。  


Posted by insherman at 06:46Comments(0)アギヤー漁

2014年01月07日

古い話ですけど・・・

うちのアホ次男6年生で身長164㎝と学年でも背の高い部類に入る。しかしだ、この次男が図体の割にかなり幼稚ときたものだ。クリスマスのかなり以前から、サンタさんにお願いする物があると話していた。ウソだろう!!!、いくらなんでも6年生にもなって・・・。

「お父さん、クラスの友達がサンタクロースなんかいるわけがない、あれは親が置いているんだ。なんて話していたけど、サンタさん絶対いるよね。だって小さいとき見たことあるもんね。サンタさんは神様の使いだから信じない人の所には来ないんだよ」。

わたし「・・・・・」。

次男が見たサンタクロースとは、いつだったかおそらく4~5歳くらいの頃だろう。クリスマスイブの夜にサンタさんを探しに行こうと、長男・次男を外に連れ出したことがある。雲のない星空の場合、夜空を見上げると高高度を飛行する航空機の点滅するライトを意外と多く見つけることができる。

その点滅するライトを見つけ「あっ、サンタさんだ。あそこにも、ほらあそこにも。サンタさんはいろいろな国の子供達にプレゼントを運ぶから一人だけではないんだよ。あのサンタさんはきっとオーストラリアって国に向かっているぞ、そしてむこうのサンタさんはきっとニュージーランドって国だね」。



次男はおそらくあの頃の記憶がいまだ脳裏に焼き付いているのだろう。当時一人でめっちゃ興奮して夜空のサンタクロース(航空機)をずっと探していたから。

イブの日わたしが海から戻ると次男はいなかった。ランドセルが投げ捨てられていたから学校からは戻っている。奴の机の上にはお菓子のプリッツの箱とビーフジャーキーがある。そしてプリッツの箱には、な、なんと、「サンタさんへ、食べてください」とマジックで大きく書かれている。

写真には写っていないが、なぜかトナカイへはビーフジャーキー。心根の優しい奴は幼き頃からなぜかトナカイへはビーフジャーキーと決まっている。なぜビーフジャーキーなのかいまだに真意がわからないでいる。

ここまで信じているのなら何かプレゼントを用意しておかねば、しかし奴はいったいサンタへ何をお願いしたのだろうか。まさか訊くわけにもいかないだろう。でもどうせ野球道具だろう。奴のことだそれ以外に何がある

そうだつい数日前、手袋がどうだと話していたことがあった。さっそくスポーツ店へ足を運び手袋を購入し、クリスマス用に包装してもらってから奴が寝静まるまで倉庫に隠していた。



夜部活から戻った長男に、次男が風呂に入っている間にプリッツの箱とビーフジャーキーを見せると、「ウソだろう!!!、あいつはバカか・・・」と腹を抱えて笑っていた。

奴が寝てから、奴の部屋の窓の外にプレゼントを洗濯ばさみで挟んで置いていた。翌朝早々から興奮した次男の声で目が覚めたのこりの3名であった。

しかしその興奮した声のトーンが徐々に小さくなっていく。野球用の手袋だったということはドンピシャのビンゴ。しかしサイズが小さすぎて手に入らないらしい。「お父さんサンタさんサイズを間違えてるよ。どうしたらいい?」。「使えなきゃしょうがないから○○にあげろ」

その日の夕方、奴に内緒でスポーツ店で取り替えて貰ってきた。しかし奴には「○○のお母さんにサンタさんからの手袋をあげてきたら、おまえがかわいそうだからとサイズの大きな手袋を買ってきてくれたぞ」と話してサイズアップした手袋を渡しました。おしまい。

ところで奴はいったいいくつになるまでサンタクロースを信じるのだろうか。今年は中学生になる。まさか今年のクリスマスまで「サンタさんへ願いごと」、なんて話しているのだろうか。  


Posted by insherman at 00:05Comments(0)日常