2010年03月11日

6名撃沈

シガテラ毒を体内に持つアカイラウツ(和名:バラフエダイ)は保健所からも売買が禁じられているが 宮古のアカイラウツが好きな人達の間では生(刺身)で食べれば大丈夫との確固たる自信がある

またアギヤーのオジー達も「どこそこで獲れたアカイラウツは大丈夫で どこそこの奴は危ない」と話しているが フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を読むとまんざら間違っていないようだ

オジー達の中でのアカイラウツ伝説は 大神島から東平安名崎海域までのやつと来間島海域のやつがどうやら危ないらしく 八重干瀬海域のやつは食べても大丈夫とのこと

前回のブログにアップした母船の上から釣ったアカイラウツは八重干瀬海域だったためオジー達も取り合いだったが 

東平安名崎のクーブ(パナリ干礁)で漁を行った際に一匹だけ網に掛かったアカイラウツは誰も見向きもせず 端っから「これはおまえの分だ」と言われていた

今日の話題はそのアカイラウツのこと 

海っぺりにある知り合いの工場は夕方になると魚好きな人達がよく集まる場所で 漁で獲れた魚をよくお裾分けで持って行く

6名撃沈

そこに集まる人達からも「アカナー(ひららの人達はアカイラウツをそう呼ぶ)が獲れたときは持ってきて」とよく頼まれていた そしてそこに持って行ってやったのがオジー達が見向きもしなかったクーブで獲れたやつ 

これは以前の話なので今朝久しぶりにその工場を訪ねるとそこのオーナーから笑える話が飛び出してきた どうやら持って行った当日7名でアカイラウツパーティーをしたとのこと

そして翌日からそのうちの6名は下痢おう吐で大変だったらしく 中でも重症の二人は病院送りにまでなったらしい

他人から貰ったアカイラウツを食べて中ったとしてもそこには暗黙のルールが存在する 知らされずに食しているわけでもなく また無理矢理食べさせられてるわけでもない

自己責任において食するのだから 入院などした場合原因がシガテラ毒によるものだと分かれば 病院は必ず保健所に連絡を取る そんな時「絶対に出所は明かさない」との暗黙のルールが適用されるのだ

仮にばれたとしても売買しているわけでもなく頼まれて持って行くだけ 中ったメンバーに「もうアカナーはいらないだろう?」と訪ねると 「あれはたまたま また獲れたら持ってきて」とのことだった  

そこまでしても食べたいと思うくらいほんとに美味しい魚なのかナァ~~~


同じカテゴリー(その他)の記事
魔法の薬ピリン散
魔法の薬ピリン散(2013-09-04 18:05)

廃品利用方
廃品利用方(2012-11-17 08:00)


Posted by insherman at 11:26│Comments(0)その他
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。