2009年05月11日

限定一名超格安ダイビング講習

源ちゃんの後に同じく京都からやって来た新人のたくみ君。同じ京都とはいえ二人の間には何の関係もなくたまたま出身が京都だったということだけ。

やはりアギヤー漁を志すだけあって望みはダイバーらしい。しかしこれまでスキューバダイビングの経験などまったく皆無で小学校時代に水泳を習っていただけとのこと。

そこで登場した自称インチキラクター(これまた自分のこと)がダイビングの講習を受け持つことになった。講習方法はまず、「どこでもいいからダイビングの指導団体から出版されているマニュアルを買って読め。読み終わったら報告しろ」からだった。

限定一名超格安ダイビング講習

「本読み終わりました」。そして始まったプール講習。昔水泳を習っていただけあって素潜りの経験は豊富らしかった。「マスククリアはできるのかい?」。「マスククリアって何ですか?」。専門用語の使用は禁止だな、と思った一瞬だった。

アギヤー用語ではマスクはめがね、フィンはサバ。聞き慣れている言葉で喋ってやろう。「海の中でめがねに水が入ったときの出し方は知っているのか?」。「ハイ知ってます」。「じゃここでやってみろ・・・(一瞬の間)。よっしゃ一発Okだ」。

「水の中でレギを咥えるときに最初に息を強く吐き出すか、まん中のボタンを押してからでないと、空気を吸ったとたん空気ではなく水を吸い込むことになるぞ」。「ハイ」。「それじゃまたここでやってみろ・・・」。「なるほどできまっした」。

「それじゃ潜っているときの注意点だ。まず絶対に呼吸を止めるな。特に浮上中には絶対にだめだぞ。息を止めて浮上すると肺が破裂して死ぬことになるぞ」。「ハイ、これは本で読んで覚えています」。

限定一名超格安ダイビング講習

「もう一つ。浮上するときはゆっくり浮上しろ。自分が吐いた一番小さな泡よりもそれ以上にゆっくりだぞ」。「ハイ」。「でもそれをやってると仕事にならんからこれはたてまえだからな」。「はい」。

「今はまだオレ達と違って身体も慣れていないから残圧計を取り付けておくけど、しばらくは残圧が50になったら上がれよ」。「ハイ」。

「ほんとは残圧計なんて付いていると仕事中網やサンゴに引っかかったりして邪魔になるけど、まだタンク内のエアーがなくなってきたときの感覚も分からないはずだから、早く感覚を覚えて取り外せるようになれよ」。「ハイ、わかりました」。

「おっしゃ~、それじゃ好きなだけ潜ってこい」。「ハイ、行ってきます」。と、たくみ君のプール実習は始まった。アギヤーで使用する14㍑のタンクではなく、レジャー用の小さなタンクとはいえ5mのプールじゃなかなか空気も減っていかない。

限定一名超格安ダイビング講習

上で待っている自称インチキラクターと源ちゃんも待ちくたびれて終了のサインを出した。そうこれであなたもダイバーの仲間入りだ・・・

通常各指導団体の講習費は5万円以上はすると思うし日程も3~4日はかかるはずだ。アギヤー指導団体の講習にかかる費用はたくみ君が買ってきたマニュアル本(たぶん2000~3000円くらい)のみと、時間も30~40分程度。

どうですかみなさんアギヤーのダイビング講習は!!!   ただし条件は泳げることと素潜りができること。他の指導団体のようにCカードは付いてきませんが、代わりにもれなくグルクンが付いてきます。


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Posted by insherman at 23:28│Comments(3)その他
この記事へのコメント
はじめまして。
不肖息子、たくみの母です。m(__)m
いつも本当に大変お世話になり、感謝しております。
ありがとうございます。
ご挨拶にうかがいたいのですが、とても京都から遠く、失礼させていただいています。
いつか、必ずうかがいます!
このブログで、そちらの様子が拝見出来るので喜んでおります。
これからも、色々ご迷惑をお掛けすると思いますが、宜しくお願いいたします。
個人的なコメントですみません。
Posted by たくみの母 at 2009年05月13日 09:57
むかしやんちゃだったみたいですが仕事ではジイさん連中全員にかわいがられ頑張っています。
同じ京都からの先輩もいるし、いろいろめんどうも見てくれているようで何も心配することはないですよ。
Posted by insherman at 2009年05月13日 19:17
ありがとうございます。
安心しました(^^)
早く皆さんのお役に立てるように、ビシビシ鍛えてやってください!
Posted by たくみ母 at 2009年05月14日 10:42
 
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