2012年06月24日

ヒャーリ

旧暦五月四日(ユッカヌヒ)は沖縄の伝統行事 海神祭ハーリーが県内各地の漁港で執り行われる 沖縄古来の漁船「サバニ」を櫂で漕ぎ チームワークによって勝敗を競う

ヒャーリ

沖縄のハーリーは中国の福建省や広東省から伝わり 「端午の節句」に行われる「龍舟節」と同じ起源の行事と言われている 長崎県で行われるペーロン祭も起源は同じらしい

ハーリーは五穀豊穣 無病息災 航海安全を祈願する琉球王府の大々的なイベントであったようで そのような理由によりまたたく間に本島各地へ伝播し 宮古・八重山地方には糸満の海人たちによって伝わってきたとのこと
 
ヒャーリ

しかし廃藩置県や沖縄戦の影響によって 長きにわたり中断を余儀なくされていたらしいが 沖縄の海人文化として その後も途絶えることなく 後世に受け継がれてきた伝統行事である

ここ最近は伝統行事色よりイベント色が前面に出ているような気もするが これからの若い人たちに伝統文化を残していくには イベント色を前面に打ち出す手法は個人的に大いに賛成かも

ヒャーリ

宮古随一の漁師町である佐良浜地区では コミュニティーとしての古き良き時代のヒャーリ(池間民族のハーリーの発音)が色濃く残っていて 個人的にはどこのヒャーリよりも好きな佐良浜のヒャーリだ

パレードに始まり このパレードも昔は海人(宮古はインシャー)が主役だったらしい 地域の人たちによるさまざまな演し物 切り身にしたカツオをカツオ船から振る舞う「大判まい」 ちなみに大型のカツオの呼び名が大判

ヒャーリ

それらの行事が一通り終えるとメインイベントのサバニレースが始まるわけだ 佐良浜地区は前里添と池間添の二つに分かれていて サバニレースも両者別々に行われる 前里添は外海まで出て行われるし 池間添えは港の中で行う

前里添は集落を一分会から五分会に分け サバニも5艘で行う 今現在はそのようなことはないが 昔は分会以外の人間がその船に乗船することも許されず 分会の意地と意地がぶつかり合う激しいレースだった

ヒャーリ

結果的にその意地のぶつかり合いがゴール到着後に騒動を巻き起こすこともあったが 気が荒かった若者たちも今はオジィとなり 性格も穏やかになっているようで 現在は笑いの絶えないほのぼのとしたレースが行われている



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Posted by insherman at 01:20│Comments(0)日常
 
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