アギヤーは伝統漁業追い込み漁

うちのアホ次男にせがまれて本日もまた島尻のパーントゥーへ行ってきた　長男は「昨日行ったから今日はもう行かない」と言うし

それでも次男は「お兄ちゃんが行かなくても友達も行きたがってるから必ず行く」と　一度言い出したらきかないし　「子供のためだ」と　いやがる自分の足と心をなだめすかし頑張って行ってきた

毎回行く度に驚くのだが　この人混みはなんだって感じ　普段の島尻集落はおおよそ１００人前後の静かな集落なはず



それがパーントゥーが行われる日にはざっと見渡しても１０００人以上の人が集まっているようだ　

わたしらが子供の頃　他所の地区の住人はこのパーントゥーという行事が存在することすら知らない人間が多かっただろう　実際わたしも大人になって初めて知った

昔はほんとにこの集落だけの行事だっただろうが　今現在の人気には集落の人々もとてもビックリしていることだろう
　


ところで今日はうちの兄弟の幼稚園時代の同級生の母親達も子供連れでおおぜい見学に来ていた　しかも何を勘違いしたのかほとんどの母親がパーントゥーに抱きつかれてもいいように　上着はウインドブレーカーを着ているのだった

そして面白いのはパーントゥーが近くを通ると逃げ出したり物陰に隠れようとしたりする　やはりここは知り合いとして　おばさん達に大いなる勘違いを正してあげなきゃならんぞと一念発起

「おばさん達　逃げようとしたり物陰に隠れようとしたりのそんなことしなくてもいいぞ　まず間違いなくどのパーントゥーもよってこないから　周りをよく見てみろ　若くてピチピチしたねえちゃん達がわんさかといるんだぞ　どのパーントゥーだって好きこのんでオバサンの群れの中には飛び込まないから」


　
「何言ってるのよ　中には一人くらい熟女好きのパーントゥーだっているはずよ　絶対抱きつかれてやるから見ててよ」

でもおばさん達　この祭りが終了するまで洋服にシミひとつ点かなかったのである　

「汚れなくて良かったね」と褒めてやるべきか　それとも「また来年があるさ　来年はきっと熟女好きのパーントゥーがいるはずだから」となだめてやるべきか　そこが大いなる悩みである