2013年08月07日
まずむぬNHK
「まずむぬ」、沖縄本島では「まじむん」といわれているが、妖怪・お化け・悪霊などのたぐいのことで、オジィ達は何か良くないことがおきるとその張本人を指して「まずむぬOO」と揶揄したりする。
NHKの取材日前日の漁は夏場の最もグルクンが獲りにくい条件下で、なんとなんとの今年一番の水揚げだった。さて取材日初日はまずまずノルマかなというくらいの水揚げだった。二日目は潮の流れがころころ変わり、グルクンの動きが安定せず大不漁。
そして三日目、その日は乗船しての取材はなかったけど漁協で選別作業中の取材の予定だった。漁を終えてから「さぁ帰るぞ」と緊張が解けてきた頃エンジンからの警告音が鳴り出した。
何事かと調べてみると、エンジンを冷やすために海水をくみ上げるインペラーと呼ばれる水車みたいな部品が劣化して、海水をくみ上げることができず、エンジンがオーバーヒート状態をおこしていた。
その部品を新しい物に交換しないことには帰港することもできず、僚船はすでにはるか彼方へと消えていた。こうなったら牽引してもらう事も無理だし、インペラーを交換するしかない。
だが専用工具を持ち合わせていなかったみたいで交換に手間取っていた。結局取り替えに1時間以上も掛かり、その間日陰のない直射日光にさらされたサバニ船上でゆでだこ状態に。
仕事中は常に濡れているので暑さなど感じないがすでに身体は我慢の限界。エンジンルームに潜り込んでいる二人には申し訳ないが、水深50m以上はあろうかとの場所で一人シュノーケリングに興じていた。はるか下には大きなサメが泳いでいたのでそれを見ながら時間をつぶしていた。
さてインペラーの取り替え作業も終わり、エンジンルームから出てきた兄弟二人が最初に発した言葉が「まずむぬNHKがまずむぬを連れてきて、取材が入ってから魚も獲れんしインペラーもだめになった」
笑いながら話しているので本気じゃないのはあきらかだし、島の人たちは何かあると必ず何かのせいにするので、この会話は日常的なことでもある。
だけど過去を振り返ってみても、NHK、民放を含めテレビ取材が入ったときに大漁したためしがない。やっぱりまずむぬのせいなのか???。そして取材が終わった翌日でもあるきょうの漁はまたまた大漁!!!。NHKがまずむぬを連れ帰ったようだ
NHKの取材日前日の漁は夏場の最もグルクンが獲りにくい条件下で、なんとなんとの今年一番の水揚げだった。さて取材日初日はまずまずノルマかなというくらいの水揚げだった。二日目は潮の流れがころころ変わり、グルクンの動きが安定せず大不漁。
そして三日目、その日は乗船しての取材はなかったけど漁協で選別作業中の取材の予定だった。漁を終えてから「さぁ帰るぞ」と緊張が解けてきた頃エンジンからの警告音が鳴り出した。
何事かと調べてみると、エンジンを冷やすために海水をくみ上げるインペラーと呼ばれる水車みたいな部品が劣化して、海水をくみ上げることができず、エンジンがオーバーヒート状態をおこしていた。
その部品を新しい物に交換しないことには帰港することもできず、僚船はすでにはるか彼方へと消えていた。こうなったら牽引してもらう事も無理だし、インペラーを交換するしかない。
だが専用工具を持ち合わせていなかったみたいで交換に手間取っていた。結局取り替えに1時間以上も掛かり、その間日陰のない直射日光にさらされたサバニ船上でゆでだこ状態に。
仕事中は常に濡れているので暑さなど感じないがすでに身体は我慢の限界。エンジンルームに潜り込んでいる二人には申し訳ないが、水深50m以上はあろうかとの場所で一人シュノーケリングに興じていた。はるか下には大きなサメが泳いでいたのでそれを見ながら時間をつぶしていた。
さてインペラーの取り替え作業も終わり、エンジンルームから出てきた兄弟二人が最初に発した言葉が「まずむぬNHKがまずむぬを連れてきて、取材が入ってから魚も獲れんしインペラーもだめになった」
笑いながら話しているので本気じゃないのはあきらかだし、島の人たちは何かあると必ず何かのせいにするので、この会話は日常的なことでもある。
だけど過去を振り返ってみても、NHK、民放を含めテレビ取材が入ったときに大漁したためしがない。やっぱりまずむぬのせいなのか???。そして取材が終わった翌日でもあるきょうの漁はまたまた大漁!!!。NHKがまずむぬを連れ帰ったようだ
Posted by insherman at 20:00│Comments(0)
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