アギヤーは伝統漁業追い込み漁

昔と違ってダイバーの人数も減り　袖網の数も減った現在のアギヤー　しかし個々のポイントでの網を張る場所は変わらぬままだった

ダイバー人数と網の枚数が昔のようであれば　これまでと同じ場所がグルクンを大量に獲ることができるベストな場所である　しかし規模が縮小された現在のアギヤーでは　網を張る箇所の選定を今一度見直さなければならない

昨日の漁でも　そのポイントでの最初の網入れはこれまでと同様の場所だった　そこはフゥウズ(和名：ニセタカサゴ)のヤー(家)でもある　フゥウズはグルクンの中で最も獲りやすいグルクンである　しかし追い込んでも網の端から多くが外へ逃げ出してしまう　

もう一度網を設置し直そうとの指示で網を回収した　網の設置作業時にグルクンがいる場所との距離が近いと　船のエンジン音などの騒音でどこか違う場所へ逃げてしまうが　フゥウズはどうやら神経が図太いようで　意外と元の場所にとどまっていることが多い

グルクンとの距離を短くし　現在の網の数に見合った設置箇所をだと思える場所に網を張った　現在の袖網は３枚で　通常は浅場に２枚張り深場が１枚とほぼ決まっている

追い込んでみると浅場の２枚の方の網からはグルクンは外に出ることもなく　１枚しか張っていない深場の網の方から多くが外へ逃げ出してしまった

初めて網を張る場所なので　次回からの網の張り方を変えればこの場所での大漁は間違いないだろう