2011年05月08日
大失態
佐良浜のインシャー(漁師)は根魚が棲み着く大きな岩のことを「フヤー」と呼ぶ ある日の漁にそのフヤーが袋網を設置する真後ろにあった
袖網の作業が終わった頃に船上から袋網が下りてきた その作業に取り掛かるため袋網の前に行くと そのフヤーの上に大きなクロバニアカジン(和名:コクハンアラ)がいてじっとこちらを見つめていた
アカジンとは沖縄一の高級魚といわれるハタ類の仲間 そのアカジンの仲間には3種類がいる 俗に言うマーアカジン(和名:スジアラ)と上記のクロバニと それから・・・ え~~~っと・・・ 名前をど忘れした
網の作業をしなくてはいけないが しかしじっとこちらを見つめるクロバニの誘惑に駆られ 船からモリを取ってきた
フヤーの前に戻ってみるとこちらの殺気を感じたのか クロバニはそれの穴の中へ逃げ込んでいた 一つひとつ穴の中をチェックし ようやく見つけたクロバニにモリを打ち込んだ
手応えはバッチリ モリで魚を狙う際は目の後方上部を狙う そこが急所となりうまくあたればどんな大物でさえ一発で仕留められる
上手く打ち込んだつもりだが 穴の中は暗くて奴のどこに打ち込まれているのか確認もできないでいた ちょっとやそっとでは出てきてくれないし
そうこうしてる間にタンクのエアーがなくなり交換しに戻ると 親分が追い込んでからにしろとのことなので まずはグルクンを追い込んでから
追い込みを終え他のメンバーは早々に船上へと消えていった 一人でアカジンの元へ戻り穴の中へ手を差し込んでもタンクが邪魔となり奴まで手が届かない
しょうがなくタンクを外しレギュレーターだけを咥え穴の中に手を差し込むと どうにかこうにか奴に手が届いた 手前の方まで引っ張り出し一旦タンクを装着し 穴から引きづり出した奴は推定で10㎏以上の大物だった
かなり弱っていてこれ以上動きようもなさそうだし でも一応とどめを刺しておかなければ モリ突き専門のインシャーは常にとどめを刺す道具を持参している
アギヤー漁はモリ突き専門ではないため船にそんな道具を準備していない じっとして動かない大きな奴を小脇に抱え
突き刺さっているモリを引き抜いてそのモリ先でとどめを刺すべく目の中から突き刺そうとしたその瞬間 奴はいきなり暴れ出しこちらの脇の下から逃げ出してしまった
そしてフヤーの別の穴へと逃げ込んでしまい 水中ライトを持っているわけでもなくどうすることもできない状態なため 諦めて船まで戻っていった
他のメンバーは大物のアカジンを期待していたようで 手ぶらで戻ってきたわたしに向かい「アカジンはどうした」と・・・
「穴の中に深くは入り込んでいて取り出すことができなかった・・・」 手元まで引き寄せた獲物を獲り逃がしてしまったなどと正直に白状しようものなら ほぼ全員のオジィ達からカラスの裁判状態で攻められることは目に見えている
逃がした獲物は大きいというが奴はまさしく大きかった 実際に手元まで引き寄せ小脇に挟んだのだから 何があるか分からないので次回からとどめを刺す道具も船に準備しておくことにしよう
でもホントに大きかったな・・・
袖網の作業が終わった頃に船上から袋網が下りてきた その作業に取り掛かるため袋網の前に行くと そのフヤーの上に大きなクロバニアカジン(和名:コクハンアラ)がいてじっとこちらを見つめていた
アカジンとは沖縄一の高級魚といわれるハタ類の仲間 そのアカジンの仲間には3種類がいる 俗に言うマーアカジン(和名:スジアラ)と上記のクロバニと それから・・・ え~~~っと・・・ 名前をど忘れした
網の作業をしなくてはいけないが しかしじっとこちらを見つめるクロバニの誘惑に駆られ 船からモリを取ってきた
フヤーの前に戻ってみるとこちらの殺気を感じたのか クロバニはそれの穴の中へ逃げ込んでいた 一つひとつ穴の中をチェックし ようやく見つけたクロバニにモリを打ち込んだ
手応えはバッチリ モリで魚を狙う際は目の後方上部を狙う そこが急所となりうまくあたればどんな大物でさえ一発で仕留められる
上手く打ち込んだつもりだが 穴の中は暗くて奴のどこに打ち込まれているのか確認もできないでいた ちょっとやそっとでは出てきてくれないし
そうこうしてる間にタンクのエアーがなくなり交換しに戻ると 親分が追い込んでからにしろとのことなので まずはグルクンを追い込んでから
追い込みを終え他のメンバーは早々に船上へと消えていった 一人でアカジンの元へ戻り穴の中へ手を差し込んでもタンクが邪魔となり奴まで手が届かない
しょうがなくタンクを外しレギュレーターだけを咥え穴の中に手を差し込むと どうにかこうにか奴に手が届いた 手前の方まで引っ張り出し一旦タンクを装着し 穴から引きづり出した奴は推定で10㎏以上の大物だった
かなり弱っていてこれ以上動きようもなさそうだし でも一応とどめを刺しておかなければ モリ突き専門のインシャーは常にとどめを刺す道具を持参している
アギヤー漁はモリ突き専門ではないため船にそんな道具を準備していない じっとして動かない大きな奴を小脇に抱え
突き刺さっているモリを引き抜いてそのモリ先でとどめを刺すべく目の中から突き刺そうとしたその瞬間 奴はいきなり暴れ出しこちらの脇の下から逃げ出してしまった
そしてフヤーの別の穴へと逃げ込んでしまい 水中ライトを持っているわけでもなくどうすることもできない状態なため 諦めて船まで戻っていった
他のメンバーは大物のアカジンを期待していたようで 手ぶらで戻ってきたわたしに向かい「アカジンはどうした」と・・・
「穴の中に深くは入り込んでいて取り出すことができなかった・・・」 手元まで引き寄せた獲物を獲り逃がしてしまったなどと正直に白状しようものなら ほぼ全員のオジィ達からカラスの裁判状態で攻められることは目に見えている
逃がした獲物は大きいというが奴はまさしく大きかった 実際に手元まで引き寄せ小脇に挟んだのだから 何があるか分からないので次回からとどめを刺す道具も船に準備しておくことにしよう
でもホントに大きかったな・・・
Posted by insherman at 10:32│Comments(1)
│アギヤー漁
この記事へのコメント
ThatÂs more than sensblie! ThatÂs a great post!
Posted by Philinda at 2011年05月24日 11:20