2011年04月09日

オトウの死んだふり

きょうのブログを書く前にまずちょっとだけ説明をば・・・

私がアギヤー漁に従事している佐良浜地区のオジィやオバアそれにオジサンにオバサン どの人達も若者に対して自分のことをわたし・ボク・オレなどと言ったりしない

オジィやオバアはそのまんま オジサンは「オトウ(お父さん)」 オバサンは「オカア(お母さん)」と自身のことを呼ぶ

「処女がま」とは処女のことではなく佐良浜地区の言い回しで「若い」って意味

それを踏まえてから本題です


漁を終えてから母船の帰りを待つ間に漁協前で仲買人のオバアやオバサン達とたわいもない会話をしていた その中の一人のオバサン 年の頃60前後だろう 昔若い娘の間で流行ったボブカットなるヘアスタイルにしてきていた 

以下会話を・・・

オトウの死んだふり

「あんた達オカアは髪の毛を切ってきたけど何も言ってくれないの」

「ほんとだ ボブにしてきたんだ」

「ボブだかバブだかはオカアは知らないけど いまダイエットもしてて10㎏も痩せたんだよ」

「オカア言われてみるとスタイルも良くなって20代の処女がまオネエ(お姉さん)みたいだよ こんなんだったらTバックのパンツでもはいてオトウに迫ってでもみたら」

「オカアはTバックのパンツなんて今までで一度も買ったことはないけど でもオカアのパンツは履いてるとそのうち自然にTバックになっていることもあるんだよ」

「それってただ単に尻に食い込んでいるだけのことでしょ」

オトウの死んだふり

「でもオカア 痩せたほんとの原因ってヘアスタイルを変えた途端 あまりの可愛さにオトウが夜激しくしたからじゃないの」

「ほんとはそんなんだったら嬉しいんだけど でもそれが違うんだよね うちのオトウって今はもう体力と勇気がないものだから 夜オカアが変な動きでもしようものならいつも死んだふりするんだよ」

「死んだふり?」

「そうよ ここのまな板の上にある魚みたいにぴくりとも動かないんだから」

「ずっと?」

「そうよ 朝までよ 頭にくるからたまにはほんとに死なせてやろうかねなんて思うこともあるんだけど  でもオカアの金づるだしさ まだまだ愛しているから死なすわけにはいかんのよ」

「はい ごちそうさまでした」



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Posted by insherman at 12:32│Comments(0)アギヤー漁
 
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