2010年06月14日

スク漁

伊良部島行きの連絡船の最終は19時50分発 昨日の19時40分頃アギヤーの親分から突然電話が掛かってきた 「明日スク漁に行くので 連絡船の最終まで10分しかないからとっとと準備して来い」

アギヤーメンバーは何事も突然ということが多い 毎度のことなので慣れもあって少々のことでは戸惑うこともないが でもさすがにその時は10分ということでかなり慌てた

佐良浜ではハーリーがちゃんとした「ユッカヌヒヌハーリー」の日に行われるし 毎年前日から漁は休むのでその日の漁はないものだと考えていた

泳ぎながら撮った日の出
スク漁

毎度のことながら親分からの電話はこちらの都合など訊くことはない 荷川取のハーリーでの全身筋肉痛もあってどうしようか悩みたかったけど 毎回一方的に喋った後すぐ切れてしまうのでこれはもう行くしかない

そして今朝 久しぶりに日の出前から海に入っていた ここでもオジー達のせっかちさが表れている スクは日が昇ってから沖から入ってくるとオジー達は云う 

だったら日の出前から泳いで探しても暗くて何も見えないし その時間にまだ入ってこないんじゃ無意味なんじゃないと思ってしまうのだけれど

泳いでいるスク 海が暗いのでフラッシュでもこんな感じ 
スク漁

でもどの船も他の船よりも早く出港してやろうとの意識がありありで 結局毎年暗い内から泳ぐ羽目になる

スクは旧暦6月1日の大潮の日朝イチの満潮に乗って沖からイノーの中へと入ってくる スク漁の本番はその旧暦6月1日だが 旧暦5月1日に入ることもある

ボウキ漁とよばれる沖合での夜の漁があるが その漁師達から漁の網にスクが入っていたとの情報がもたらされたらしい

でも今日はもう3日 もう入ってこないだろうとの疑心暗鬼もあった スクは入りたてのエサとなる藻を食べる前の身体の色ががシルバーメタリックのやつを獲らないと売り物にならない

スク漁

入ってきて日数が経ち餌を食べた後に身体が赤っぽく変わったやつはもう商品価値がなく いてもそんなスクしかいないんじゃないかなと思っていた

でも確かに今日も沖から入ってくるスクの群れはいた しかし小さな群れしか入ってこない きっと本番は来月なのだろう

だがこのスクが入るかどうかの確信はない しかもどの沿岸に入るのかの確信もこれまたない なのでこのスク漁は博打的なもの 的中すればほんとの海のボーナスとなる


同じカテゴリー(アギヤー漁)の記事
アパ
アパ(2013-09-17 21:46)

魔法使い君
魔法使い君(2013-09-03 23:40)

3000本の彼
3000本の彼(2013-09-02 22:51)


Posted by insherman at 17:22│Comments(0)アギヤー漁
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。