2010年05月25日

朝から大ボケ

今日のわれらがかばしゃ丸の船長は朝イチからボケていた 佐良浜の言い方に直すと「まぐりていた」である

今朝の漁場は東海岸方面のスバジュニ そこへ行くには池間大橋下をくぐり通常は水路を抜けてから大神島方面へと針路を右にとる

満潮のときなどは狩俣地区の漁師がモズク養殖をしている浅瀬を抜けショートカットして行く 最初のまぐりているはそこでおきた

その浅瀬は船が通過できる場所が限られているので橋の上の街灯を背にそれを目印として通過していく しかしわれらが船長は何をまぐりたのか船が座礁しそうな浅瀬を目指して船を走らせて行った

朝から大ボケ

そしてついに危険水域へと船は入っていった 前方に座っていたわれら乗組員は「ゴーシタン ゴーシタン」を連発 ゴーシターンとは英語のゴーアスターン(後進)が訛ったもの 

しかし入りすぎたわれらがかばしゃ丸はゴーシターンするのももう無理な状態で 前方の乗組員も水中に目を凝らしながら通過できる場所までスローでどうにかこうにか進んで行った

ようやくそこを通過し大神島と狩俣の間の漁師にとって通り慣れたリーフごつごつの危険水域に船を走らせた そしてそこも後わずかの距離まで行った大神航路の立標の手前でわれらがかばしゃ丸はまたまた浅瀬の中へと入り込んでいったのであった

前方に座っているわれら乗組員は操船する船長よりも先に浅瀬が目に飛び込んでくる そしてまたまた全員で「ゴーシタン ゴーシタン」の連発

だが先ほどと同じように浅瀬奥まで入り込んだ船は後進ができない 船は車と違って後進はハンドル通りにはいかないからだ

朝から大ボケ

先ほどと同じようにそこも全員で目を凝らしようやく通り抜けみんなほっとしたころ かばしゃ丸一のおしゃべり大魔王オジーが

「今日のあいつにはマズムヌ(霊)が取り憑いている だからいつもの海であんなにまぐりているんだ」と みんなの笑いを誘っていた

そこからはもうわれわれを妨げるものなど何もないぞとばかりに目的のスバジュニへ向け船を走らせていると 今度はタンクに空気を充填するためのコンプレッサーを動かす機械から燃料漏れ

またまた全員が今度は漏れを止めるために小さな船の上で機械との大格闘 そしてそこも応急処置でどうにかこうにかクリアでき 僚船に遅れることやっとの思いで目的の場所へ到着したのだった


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Posted by insherman at 23:59│Comments(0)アギヤー漁
 
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