2010年05月20日

漂流 

漁の追い込み方はグルクンが逃げる瀬沿いに浅い方から深い方への横一列となって追い込んでいく 追い込む基準としては深い方のみばた(リーフエッジ)沿いを担当する漁の責任者でもある潜長の仕事 

その潜長の役目はリーフエッジ沿いに逃げるグルクンを浅い方の瀬の上に追い込むこと そしてダイバー全員を袋網までちゃんと誘導するという重大な任務がある

3回目の追い込みの時にその潜長が調子が悪いとのことで その時はいつも2番目の位置を担当するダイバーが潜長の役割を担当した

その時である あり得ない出来事が起きたのは・・・

帰りに見た平良港沖合に停泊していた自衛隊艦船
漂流 

いつも3番の位置のわたしは2番目を受け持つこととなった 本来リーフエッジ沿いを泳がなきゃ行けないはずの潜長代理は なぜかそこへ行こうとはせずどんどん瀬の中の方へと泳いで行く

当然海の中のことで言葉が発せられない ジェスチャーで向こうだろうと問いかけてもどんどん瀬の中の方へ泳いで行く

船長代理がそのような動き方をすれば当然その他のわれわれもそれに従って泳ぐしかない そして行けども行けども網にたどり着かない

しかもいつまでたってもリーフエッジは現れず 本来瀬を縦に追い込むはずがどうやら横切ってしまっているようだ

全員で浮上してみるとまったく関係ない位置までやって来ておりしかも船ははるか彼方にある 叫べど竿を振り回せど船上の人々はまったくこちらに気がついていない

どうやらイージス艦のようだ でもカッコ良かったぞ漂流 

まっそのうちいくら何でもおかしいということに気がつき 周りを見渡して気づいてくれることだろう それに周りには10名近い仲間が一緒にいる

しかしいくら待ってもこちらに気づいてくれない まったしかにそうだろう われわれはあり得ない場所で浮上しているからだ

そのうち全員で船まで泳ごうという出す奴が現れてきた しかし船ははるか彼方でしかも泳ぐとなると潮上に向かうことになる

タンクをしょったまま潮上に泳ぐというのはかなりの重労働になる 大多数の意見は待てばそのうち気がつくである

かなりの時間潮に流されながら水面で待っているとようやく気づいてくれた そして回収されたのだった タンクを交換してもう一度仕切り直し 今度は潜長がリードし無事漁を終えたのであった 


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Posted by insherman at 23:59│Comments(0)アギヤー漁
 
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