アギヤーは伝統漁業追い込み漁

「潮がぐるぐる回っている」

潮はそれなりの流れがあれば一定の方向からの流れ方をする　このように一定の流れ方をしているときはグルクンも一定の場所に現れるし　潮の流れの方向を掴むことによって探すのも楽に探せる

しかし潮がぐるぐる回っているとの表現　これは小潮のように潮の干満の差が小さな時によくおこる現象で今日の漁で実際にあった

小潮は潮の流れも緩やかになる　緩やかどころかほとんど動いてないことさえある　動いていないといってもゼロというわけではない



こんな状態の時潮の流れの向きが定まらず方々で違っていたりする　今日なんかほんの５０ｍ移動しただけでもう潮の向きが違っていた　これを潮がぐるぐる回っているという表現をする

通常グルクンは潮の流れが安定していると根の潮上のリーフエッジで群れを作り流れてくるプランクトンを補食している　アギヤー漁はその群れを根の形に沿って潮下に追い込むような計算で網を設置する　

今日のグルクンは潮の動きが定まっていないせいか　海底をあちこちに動き回っているばかりで一カ所に安定していない　そうなればもう漁ができる状態にない

探すのに時間も掛かりそれでもどうにか２回も漁ができたけど水揚げは最低　わたしがこの漁を始めて以来の最低な水揚げだった