2010年03月22日

ウソのようなホントの話

漁で経験したことのあるウソのようなほんとの話 しかもすべてが大物に関すること

アギヤーを始めてまだ間もない頃 グルクンを追い込んだ網の中に30~40㎏はあろうかというプン(和名:ロウニンアジ)が入り込んでいた

ダイバーが詰める前までは網の中を悠然と泳いでいたプン しかし袋網へとダイバーが詰めて来た頃からこのプンはパニックをおこし始めたのだった

袖網に突っ込んではまた突っ込むと 横か上に逃げれば簡単に逃げおおせたものを猪突猛進あるのみでしかなかった

どこかのテレビ番組ではないが「プンを獲ったどォ~~~」が言いたくて近づいて行き 大きく開いた口にとっさに腕を突っ込んだ

なぜ腕を突っ込んだかというと開いた口に捕食魚特有のぎざぎざした歯が見えなかったので 素人の浅はかな考えで思わず腕を突っ込んでしまったのだ

その途端このプンは身体を左右に振り始めた 「ううう~~ 腕が折れる」 しかも腕を噛み切ってやると言わんばかりの勢いで口を閉ざすのでその腕もかなり痛い

もうパニックになったわたしではあるがオジー達に助けを求めようとしても オジー達はグルクンを追い込むことが先決でこっちのことなどまるっきり気にも掛けていない

この状態はほんの数秒しか続かなかっただろうが パニックになっているこっちとしてはすごく長い時間に感じられた

しばらくしたらプンも疲れただろうか噛む力を緩め口を開き袖網に横たわってしまた その一瞬の隙に腕を引き抜いて追い込みようの竿をプンの目に突き刺して貫通させゲット

漁が終わってから左腕を見てみると青タンができていた 

そしてもう一つこれもまた追い込んで来たときのこと 網の中に群で行動するクジラブッダイ(和名:カンムリブダイ)が10匹くらい入り込んでいた

このクジラブッダイ大きさはどれも1mくらい ほとんどはダイバーの間から逃げていったが2~3匹がプンと同じように網に突進していた

以前のことがトラウマになっているし あれから月日も経ちかなり経験も積んできた 両手をエラに突っ込むつもりで馬乗りになった途端 またまた身体を大きく左右に振ったこいつがわたしの急所を一撃した 

海の中で悶絶するわたし 陸上のようにぴょんぴょん跳びはねることもできず レギもくわえていられないくらいにあまりにも苦しく丸まっていた

ぷんと違いかなり値の張る魚 オジー達も知らんふりなどしていなかったようですぐヘルプに来てくれ竿をエラに突っ込んでくれた

まだまだ他にもあるが今日はここまで


同じカテゴリー(アギヤー漁)の記事
アパ
アパ(2013-09-17 21:46)

魔法使い君
魔法使い君(2013-09-03 23:40)

3000本の彼
3000本の彼(2013-09-02 22:51)


Posted by insherman at 09:26│Comments(0)アギヤー漁
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。