2009年11月06日

クブスミャゲット

今日の漁場は下地島 

平良(ひらら)の港で迎えてもらい 僚船を追って漁場へと向かっていた 

途中架橋工事現場付近で袋網を積む僚船がアンカーを下ろしエンジンルームの中で何やらの作業をしている

近づいて訊いてみるとどうやらエンジン冷却用の循環水が排出されていないようだ そのままの状態で船を走らせると一瞬にしてオーバーヒートをおこしてしまう

そのたインペラーという部品を新しい物と取り替え中だった

メンテナンスも終え 仕切り直しで下地島へと 時間帯からして潮の流れはまだ上げ潮

クブスミャゲット

この下地島の海では通り池のすぐ側にあるキドゥマイから北方にかけてが上げ潮での漁場となる そしてグルクンを見つけたポイントがタラマウツ ダイビングサービスがパナタと呼んでいるポイント近辺だ

ここは昔からギンガメアジが渦を巻いて根付いている根でもあるが アギヤーの親分達はこのギンガメにまったく興味を示さない

獲っても値段も二束三文だし またあそこにいるだけのギンガメを獲ったとしても売るのにも困るしどうにもならないからだ

逆に下げ潮になってからは通り池から逆側が下げ潮ポイントになる そして下げ潮ではスッサラブーでの漁となった

ここでの漁はダイビングポイント名でアントニオガウディーと呼んでいる穴の上に深い方の袖網を張り ダイビング名で津波岩と呼ぶポイントあたりに袋網を設置し それから通り池近辺から追い込んでくる

そして袖網の設置で潜っているとガウディーの穴の側に約10㎏くらいのクブスミャ(和名:コブシメ)がじっとこちらを見つめていた

きっとダイビングのお客さんからすると観賞用になるのかもしれないが 動かずにいるクブスミャは漁師からすると 「わたしを獲って」って言ってるようにしかみえないのだ

クブスミャゲット

「これは獲るっきゃない」 モリを取るため全速で船に戻り奴の所まで戻っていった 「おっ いたいた」 奴は「獲ってくれ」と言わんばかりにじっとしている

ゴムを引き 狙いを定め 発射 よっしゃ~一発でゲットだ このスッサラブーはなぜかしら昔からクブスミャの多いポイントでもある

作業を終え追い込むまでのちょっとした時間船で休憩していると 近くにいるダイビング船が漁の邪魔にならないか心配顔でこちらを見ている

よくよく見てみると 以前知り合いのダイビングサービスのおじさんと立ち話をしているとき一緒にいたスキンヘッドの兄ちゃんの船ではないか

兄ちゃんの名前も知らずまた店の名前も知らないけど 「こっち来て写真でも撮ったら・・・」とサービスしてあげた

うまく撮れたのだろうか???


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Posted by insherman at 23:59│Comments(1)アギヤー漁
この記事へのコメント
今回はありがとうございました。
お客さんもなかなか見れないアギヤー漁を見れて大変喜んでいました。
またタイミングがあえば是非よろしくおねがいします。
Posted by スキンヘッドの兄ちゃんはFish a go go!のさせです。 at 2009年11月10日 15:49
 
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