2009年09月30日

出漁した

仕事上の日課として朝目覚めるとすぐ表の様子をうかがうことから始める 窓から見える木々の葉の動きでその日漁に行けそうかどうかを自分なりに判断する

そして次は携帯に登録してある天気予報で波の高さを確認する 風向きと風の強さで大まかなその日の漁場は決まるのだが これまでは今日のような風の強さだとほぼ休みだった

アギヤーメンバーで唯一伊良部島に住居を構えていないわたしには漁の度毎回親分から「どこそこに来い」との落ち合う場所の電話連絡がある
 
出漁した

八重干瀬方面や東海岸海域だと狩俣の風車前 冬場の漁場の南海岸海域だと来間漁港 伊良部・下地島周辺と来間島裏は平良(ひらら)の港 

今朝の天気予報によると南東の風 波の高さ2.5m この風の強さから今日はほぼ休みだろうし 仮に出漁しても伊良部島の白鳥岬方面くらいだろうと予測していたが電話は「狩俣に来い」だった

電話を切ってから「狩俣?? この風で?? いったいどこで漁をするつもりだ??」 アギヤー漁において南東からの強い風での漁場は上記した伊良部島白鳥岬周辺くらいしかない
  
出漁した

この南東の風が強く吹きすさぶと宮古島の地形からして風裏になる海域がまったくなく 上記した伊良部のその一帯だけという最もよくない風向きなのだ

狩俣で乗船し漁場を訊いてみると八重干瀬のドゥーの西側だとのこと 「ひぇ~~~ この風で漁なんかできるんかい」と思いつつも 漁場に到着してみるとリーフの風裏だけあって波がほとんどない

やっぱこのオジー達の経験には敬服する どんなに風が強くてもこの風だとどの海が波が穏やかだということをすべて把握しているからだ

しかし問題は他にあった 暦上で今日は「若潮」といい小潮と同じように潮の流れが穏やかなはず しかし今日のドゥーは違っていた

出漁した
 
海の中はまるで川状態 海底の岩にしがみつかないと前に進むことすらできないからだ 一度下ろした網も潮の流れで横になり全体が海底にへばり付く始末 

これじゃここでの漁は無理ということで網を浮上させることにしたが このへばり付いた網を一人で浮上させるには無理がある 結局四名で取りかかったがそれでも簡単な作業とはいかなかった

その後ドゥーから南下し潮の流れの穏やかな海域を選び漁を行ったがやはり風が強い日はすべてが大変だった


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Posted by insherman at 23:59│Comments(0)アギヤー漁
 
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