2009年08月13日

また脱線した

気圧配置の影響なのだろうかバカス(方言:小潮)だというのに潮ががんがん流れだした 朝イチの漁場はアガイヌマービツヌヤー海域

下げ潮の終盤くらいには流れも穏やかで網を張るのも何のそのって感じだったのが 上げ潮からの2回目以降潮の強さに網が真横に寝てしまう

こうなってくると作業も大変 真横になってサンゴなどにへばり付く網を破かないようにはがしながら網を所定の位置に持って行く

はがした網が再度サンゴにへばり付かないように上に持ち上げる係と 潮の強さで負荷が増した網を引っ張る係と 通常一人でできる作業も2~3人必要になってくる  

そしてこんな潮の強い海域での作業時ダイバーは要注意 高圧の空気を吸いながらの作業のため力が入る肩の関節を減圧症でやられることが多い

ある程度経験を積んでくればどのような体勢で腕を動かせば減圧症でやられないとのコツを覚えてはくるものの まだ経験が浅い頃は無我夢中で作業に取り組むため二度ほどチャンバーに入ったこともあった

また脱線した

一度目は 何日か肩に痛みが残っていたためチャンバー施設のある病院に一般外来で受診したことがあった
その時は保健適用でン千円で入れたから一安心だった

二度目は 仕事から戻り何時間後かにいきなり肩に激痛が走った その前まで若干肩の痛みの症状があったが まっ毎度のことなのでと気にもしていなかった

しかもその激痛が4~5分おきにやってくる そしてまたその激痛が半端じゃなく痛い 痛みが襲ってくるその瞬間などはあまりの痛さに呼吸もできない状態になる

そしてあの痛みは生まれてからこれまで経験したことのないかなりの激痛だった その痛みに耐えかねて真夏の日曜日の夜の救急に行った

チャンバー内は高圧になるし高圧になった空気は温度も高くなる しかもその病院のチャンバーはカプセル式で人一人が収まるくらいの物 

夏場チャンバー利用者が前もっていればその中の気温を下げるためにエアコンで部屋をがんがんに冷やしておくのだそうだ

しかし今回は救急だったので使用していないチャンバー部屋はエアコンも点いておらず室内は蒸していた 度々襲ってくる激痛に暑さよりもチャンバーに入ることが先決

また脱線した

入る時間は8時間と言われたような記憶がある 酸素を吸いながら3時間ほど経った頃から激痛が消えてきた 痛みが治まると今まで気にもならなかったチャンバー内のうだるような暑さに我慢できなくなってきた

そして今度襲ってきたのは一種の閉所恐怖症状態 とにかくこの狭い場所から出たい もうそれしか考えられなくなっていた

あまりの耐え難い暑さに前回入ったときは何ともなかったチャンバーが我慢できなくなってきていた 「出して欲しい」 管理者にそう伝えたものの「わかりました」と言われても「はいどうぞ」にはならない

気圧を徐々に下げ出られる状態になるまで約2時間ほどかかったような気がする 数年前の出来事だが その間の時間一種の軽いパニック状態になっていた記憶がある

いつもアギヤーの話から横道に逸れることが多々ある 今日も潮の強い海域での漁の話をするつもるがまたまた話は脱線  

長々と書きすぎたので本日はこれにて終了


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Posted by insherman at 23:28│Comments(0)アギヤー漁
 
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