2009年07月17日
流浪の民
台風6号モラヴェの影響で南東からの風が強く八重干瀬方面での漁ができない。朝イチは池間島の裏にある通称カタユンシでの漁。
しかしこのカタユンシでは自分がアギヤー漁を始めてからからグルクンが獲れたためしがない。カタユンシどころか池間島裏全域にはグルクンが大漁できるほどいない。
たぶんサンゴが少なく海底の大部分を占める岩盤の影響かもしれない。通常グルクンなどの弱い魚は夜の寝ぐらとしてサンゴの間か穴の中に隠れて寝る。
カタユンシは地形の凹凸があってレジャーダイビングには向いているようだがいかんせん魚の隠れる場所が少ない。その地形によるものなのかそれで魚が少ないのだろう。
最初の追い込み後この海域を隈無く探してはみたが漁をするほどのグルクンもいなく、漁場を伊良部島のアナダウ海域へと変更した。そうきょうのアギヤーは「流浪の民」であった。
アナダウのアナは「穴」で、ダウは「たくさん」との意。要するに穴が多い場所なので昔の人がストレートにアナダウと命名したのだろう。
そしてこの穴が今現在では宮古島を代表するダイビングスポットになっている。到着するとやはり現場はダイビング船だらけ。
あまりにもダイビング船が多いので親分以下全員があまり行きたくない漁場でもある。しかしこの風では他に行ける漁場もないし、しょうがなくという感じで行くしかなかった。
アナダウで漁を始めるとダイビング船などはこちらに気を遣いサバニの周りからさっといなくなるが、でもサバニの周囲は本来何の問題もないのである。
重要なのは潮上に下ろした目印のブイなのだが、このブイはグルクンの群れがいる場所に下ろしているし、サバニがいる場所からずっと遠くに離れている。
サバニを遠巻きにするダイビング船もブイを下ろしてある場所は平気で船を走らせていく。そうなるともうそこにいるグルクンはエンジン音に驚きどこか違う場所へと移動してしまう。
案の定そのブイの前から追い込みを始めてもグルクンはとっくに何処かへと移動しており、網に入るのはわずかだけ。
ダイビング船のみなさん、サバニには気を遣わなくていいですから、サバニのずっと潮上に下ろしてあるブイの近くは船を走らせないようにお願いします。
そしてきょう最後の漁で食べて美味しい毒魚、アカイラウツ(和名:バラフエダイ)がたくさん網に入っていた。
以前から知り合いでもあるとある小学校の野球部の監督から「獲れたらちょうだい」とアカイラウツの予約が入っていた。あまりにも待たせすぎていたので大サービスで2匹も持って行ってやった。
食べた誰かがビンゴになったとしても「アギヤーから貰った」なんて保健所の職員にはけして言わないようにお願いしますよ。
22日にサバニクルーズでアギヤー見学を申し込みされていた吉原さんグループ、今回は申し訳ありませんでした。
ちょうどこの日は旧暦の6月1日にあたり、年に一度のスク漁が行われる日でもあります。今年は旧暦の5月が二度ある旧暦のうるう年で、先月の旧暦5月1日にスクは一度入ってきており個人的には22日はないとおもうのですが、しかしこのスク漁に関しては当日の朝にならないとはっきりしません。
この日は皆既日食も重なり宮古島でも約90%近くも太陽が欠けるようです。アギヤー見学とともにこの皆既日食をも洋上で見ることができればと考えていたのですがほんとに残念です。
次回またお待ちしております。
しかしこのカタユンシでは自分がアギヤー漁を始めてからからグルクンが獲れたためしがない。カタユンシどころか池間島裏全域にはグルクンが大漁できるほどいない。
たぶんサンゴが少なく海底の大部分を占める岩盤の影響かもしれない。通常グルクンなどの弱い魚は夜の寝ぐらとしてサンゴの間か穴の中に隠れて寝る。
カタユンシは地形の凹凸があってレジャーダイビングには向いているようだがいかんせん魚の隠れる場所が少ない。その地形によるものなのかそれで魚が少ないのだろう。
最初の追い込み後この海域を隈無く探してはみたが漁をするほどのグルクンもいなく、漁場を伊良部島のアナダウ海域へと変更した。そうきょうのアギヤーは「流浪の民」であった。
アナダウのアナは「穴」で、ダウは「たくさん」との意。要するに穴が多い場所なので昔の人がストレートにアナダウと命名したのだろう。
そしてこの穴が今現在では宮古島を代表するダイビングスポットになっている。到着するとやはり現場はダイビング船だらけ。
あまりにもダイビング船が多いので親分以下全員があまり行きたくない漁場でもある。しかしこの風では他に行ける漁場もないし、しょうがなくという感じで行くしかなかった。
アナダウで漁を始めるとダイビング船などはこちらに気を遣いサバニの周りからさっといなくなるが、でもサバニの周囲は本来何の問題もないのである。
重要なのは潮上に下ろした目印のブイなのだが、このブイはグルクンの群れがいる場所に下ろしているし、サバニがいる場所からずっと遠くに離れている。
サバニを遠巻きにするダイビング船もブイを下ろしてある場所は平気で船を走らせていく。そうなるともうそこにいるグルクンはエンジン音に驚きどこか違う場所へと移動してしまう。
案の定そのブイの前から追い込みを始めてもグルクンはとっくに何処かへと移動しており、網に入るのはわずかだけ。
ダイビング船のみなさん、サバニには気を遣わなくていいですから、サバニのずっと潮上に下ろしてあるブイの近くは船を走らせないようにお願いします。
そしてきょう最後の漁で食べて美味しい毒魚、アカイラウツ(和名:バラフエダイ)がたくさん網に入っていた。
以前から知り合いでもあるとある小学校の野球部の監督から「獲れたらちょうだい」とアカイラウツの予約が入っていた。あまりにも待たせすぎていたので大サービスで2匹も持って行ってやった。
食べた誰かがビンゴになったとしても「アギヤーから貰った」なんて保健所の職員にはけして言わないようにお願いしますよ。
22日にサバニクルーズでアギヤー見学を申し込みされていた吉原さんグループ、今回は申し訳ありませんでした。
ちょうどこの日は旧暦の6月1日にあたり、年に一度のスク漁が行われる日でもあります。今年は旧暦の5月が二度ある旧暦のうるう年で、先月の旧暦5月1日にスクは一度入ってきており個人的には22日はないとおもうのですが、しかしこのスク漁に関しては当日の朝にならないとはっきりしません。
この日は皆既日食も重なり宮古島でも約90%近くも太陽が欠けるようです。アギヤー見学とともにこの皆既日食をも洋上で見ることができればと考えていたのですがほんとに残念です。
次回またお待ちしております。
Posted by insherman at 20:24│Comments(0)
│アギヤー漁