2009年06月01日

イーヌフヤー

イラバーに「イーヌフヤー(西の魚の家)」というモリ突き漁師の間で有名な魚の家がある。サンゴの根ノ上に巨大な岩があって、その岩には割れ目などがたくさんありそこが魚の住み処となっている。

しかし周りの地形は方言で「ハナカケ」と呼ぶ真っ平らな岩盤の地形が続いている。アギヤーで漁を行う場合こういう場所での漁では潮の流れと網の張り方次第で失敗する危険性がある。

イーヌフヤー

追われる魚もバカではないので、途中で逃げ込めるようなサンゴの穴などがない地形の上は通らないし、逃げる場合もその場所だけはかなりのスピードで逃げていく。追い込んでみると案の定グルクンは何も乗らず、網に入っていたのはグルクン以外の雑多な魚だけだった。

それよりもきょうの興奮はイーヌフヤーのこと。前々からイヌフヤーのすごさは聞いてはいたのだが、漁を行う地形としてはあまり適していないとのことで、自分がアギヤーを始めてからこれまで一度も機会がなかった。

そしてきょう突然・・・  網を降ろし設置作業に潜ってみると袖網の隣に巨大な岩があった。そんな時怒られるのは分かっちゃいるが「覗きたい」というスケベ心が沸々とわき出てくる。作業なんか後回しだ。

イーヌフヤー

覗いてみるととにかく凄い・すごい・スゴイの連発。フヤーの割れ目の中には手を伸ばせば届きそうな距離にでかいヒロシー(ナポレオンフィッシュ)が3匹もいて、怯えた目でこちらを見ている。

また人間を見てパニックになったありとあらゆる種の魚がフヤーの割れ目の中を動き回っている。ニバラ(ハタ類の総称)・ハイバカマ(コショウダイの総称)など、かなりの種類の魚が根付いている。


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Posted by insherman at 23:28│Comments(0)アギヤー漁
 
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