アギヤーは伝統漁業追い込み漁

天気予報では波の高さ１ｍだった。しかし実際の波の高さは１ｍなんかじゃないぞ。当然八重干瀬は行けずまたまた来間島沖合での漁となった。

でもきょうの話題は漁の話なんかじゃなく新人たくみの母ちゃんの話。



追い込み前にダイバー全員が母船に集まってくる。海に飛び込むまでのほんのちょっとの時間帯がそれぞれ違う船のメンバーとのおしゃべりの場でもある。

そのときオジィ達から出てきたのがたくみの母ちゃんの話。一人のオジィがたくみの顔を見て「たくみ、おまえの母ちゃんは美人なのか、それと年はいくつだ？」。「５？歳です。でもあの年齢からすると美人の方だと思いますよ。でももうバアさんですから。代わりにうちには独身の２５歳の若い姉ちゃんがいますよ。」。



でもオジィ達にとってその２５歳の姉ちゃんはまったく関心がないらしい。比較的結婚年齢が若い島の人たちからすると２５歳の孫がいるオジィも多い。２５歳は孫みたいなもので関心もないのだろう。話の内容はすべて母ちゃんの話でたくみに質問攻め。

そりゃそうだろう佐良浜の飲み屋には６０前後のおばちゃんが多く（７０代もいるぞ）、７０代前後のオジィ達からしてみればそのおばちゃん達も処女がま（処女の意味ではなく、方言で若い女性のことをこう表現する）らしい。

ましてたくみの母ちゃんみたいに５？歳ともなればオジィ達からしてみればスーパー処女がまだ。たくみが美人だと話したものだからそれからしばらくはたくみの母ちゃんの話で盛り上がり。



あるオジィなどは「おまえの顔からして美人には見えんぞ」とか、「たくみがそんなにも美人だと言うんなら今度佐良浜に呼べ」などと言いたい放題。母ちゃんの話で盛り上がった船上だった。

それよりもなんて母親思いの孝行息子だろう。自分の母ちゃんのことをこんなにもべた褒めできるなんて。そんなこと聞いたりしたら母ちゃん泣いて喜ぶことだろうよ。そういえば今度オジィ達に母ちゃんの写メを公開すると約束してたっけな。