2009年05月08日

久々の八重干瀬

やっときょう八重干瀬の顔を拝むことができた。ほんとに何日ぶりのことだろう。潮の流れの関係で最初に行った漁場はウツグスのニバラヌヤー。このポイントは八重干瀬の中で最も北に位置しており、八重干瀬では一番遠い場所に当たる。

きょうは旧歴で言うと14日で大潮最初の日にあたる。本来なら潮が速すぎて泳ぐこともままならず漁などできそうもない潮回りなのだが、きょうのウツグスの潮は漁をするには最高の流れ方をしていた。

長旅の途中で疲れたのか船で休憩する渡り鳥久々の八重干瀬

しかし袋網を積んだサバニが一緒について来ず、われわれ3隻のみニバラヌヤーでグルクンを探していた。グルクンの花(なぶら)もあちこちに咲き乱れ?、ここにいる全員が「さあここが勝負だ」なんて思っていたことだろう。

30分くらい経っても袋網を積んだ1隻は視界の中に入ってくることはなかった。サバニには無線機という文明の利器は備わっていないため魚を見つけると旗を掲げ僚船に知らせる方式をとっている。

久々の八重干瀬

通常は母船がサバニの間に位置どりどれかしらのサバニから旗が揚がれば大きな旗を掲げる仕組みになっている。だがその母船でさえその1隻が見あたらないとのこと。

しばらくするとはるか遠くから独特のフォルムと波飛沫の飛び方で一見サバニとわかる船が全速でこちらに向かってきた。到着するなり「ウツの立標前にかなり大きなグルクンの群れがいる」。袋網を積んだサバニの船長の呼びかけにそこに向かうことにした。

久々の八重干瀬

ニバラヌヤーとウツの立標との距離ではサバニのような小さな船なんか見つける事など不可能な距離だ。その距離をわざわざ連れて行くなんてほんとにどでかい群れがいるのだろう。

だがそこでの圧巻はグルクン以上に100匹以上はいたであろうというトゥカキン(和名:イソマグロ)の群れだった。


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Posted by insherman at 23:12│Comments(0)アギヤー漁
 
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