2009年05月07日
ナカー
いったいいつになれば八重干瀬方面に行けるのだろう・・・ きょうも前回と同じナカー(メジロザメの方言での総称)出没海域での漁だった。
このポイントの名前は「ナカンツ」。八重干瀬にもナカンツはあるが、ここはハイバラのナカンツ。ハイバラとは南のことで、ナカンツとはたぶん「まん中の道」という意味だろう。
ナカンツの沖合の海底には第二次世界大戦中のアメリカ軍の戦闘機も静かに横たわっている。最後に見たのはおよそ10年くらい前だったが、今現在はどうなっているのかまったくわからない。
そしてきょうも「ヨッシャ、またサメの写真でも撮ってやるか」と意気込んで海へと入ってはみたものの、前回ほど透明度が良くない。
1回目の網の設置作業中ではまったく現れる気配のないナカーだったが、追い込み直後、グルクンの入った袋網を浮上させている頃からどこからともなく現れていた。
現れても時すでに遅しで、水面近くまでたぐり寄せられた袋網の周りを旋回して泳ぎ回り、その頃には流れ出すグルクンの体液やらウロコやらで興奮した動きをしているナカーに、海底にいる自称プロカメラマン(自分のこと)には被写体として手が出せなかった。
そう、好きこのんで暴れているナカーの群れの中へと入っていくほどアホではないし、またそんな勇気も持ち合わせてなんかいない。
当初から我々の近くをぐるぐると旋回しながら泳ぎ回っていたはずなのに、近くに寄ってこないとわからないほどきょうの透明度は悪かった。ということで2回目に再チャレンジ。
追い込みを開始する際、追い込み地点までは母船がダイバーを乗せ運んでいく。そのためダイバーは追い込み前に母船へと各サバニから乗り移っていく。
乗り移るといっても船を横付けするのではなく、サバニから母船まで泳いで行く。そして今まさに母船まで泳ごうかというときになって、母船の乗組員二人が海をのぞき込みながら何やら楽しそうに騒いでいる。
まっ、だいたい察しは付いているが二人分のタンクを両手に抱えながら母船まで泳ぎ始めると、水中には大小2mくらいから3mくらいまでの約20匹くらいのナカーが母船の下に集まり泳いでいる。しかも興奮して暴れている。
その原因は母船に乗ってから分かったことだが、母船の乗組員二人があまりのナカーの多さに面白半分にでさっき獲ったばかりのグルクンを餌にしてナカー釣り大会を始めていた。
そんな状態の中で2本のタンクを両手に抱え泳いでいる自分にとってまず両手が塞がっていることが最大の不安でもあるし、仮にナカーが向かってきてもこんな重たいタンクを防御のため簡単に振り回すことなど無理がある。
綱掛け漁で獲れた魚を選別して買い取る仲買たち
とにかく水中のナカーから目を離すまいとなるべく下を向きながら泳いで行く。1本だけだとまずそんなこともないが、下ばかり向いているとタンク2本の重さで沈んでいく。
ようやく母船にたどり着き船の上から見てみると母船の下はナカーだらけ。しかも針に掛かったナカーが暴れているためか他のナカーまで一緒になって暴れている。2回目の漁でも透明度の悪さとあまりの数の多さに写真を撮ることはあきらめた。
アギヤー漁で現れるナカーは母船のエンジン音かもしくは母船からの匂いを憶えているのかは定かではないが、一度現れるとその日の漁が終わるまでポイントを変えてもずっと母船の後を追いかけてくる。
モリ付きの漁師も今年はあの海域はナカーが多すぎて危険だからなるべく行かないようにしていると言っていたが、どうやら今年は当たり年らしい。
このポイントの名前は「ナカンツ」。八重干瀬にもナカンツはあるが、ここはハイバラのナカンツ。ハイバラとは南のことで、ナカンツとはたぶん「まん中の道」という意味だろう。
ナカンツの沖合の海底には第二次世界大戦中のアメリカ軍の戦闘機も静かに横たわっている。最後に見たのはおよそ10年くらい前だったが、今現在はどうなっているのかまったくわからない。
そしてきょうも「ヨッシャ、またサメの写真でも撮ってやるか」と意気込んで海へと入ってはみたものの、前回ほど透明度が良くない。
1回目の網の設置作業中ではまったく現れる気配のないナカーだったが、追い込み直後、グルクンの入った袋網を浮上させている頃からどこからともなく現れていた。
現れても時すでに遅しで、水面近くまでたぐり寄せられた袋網の周りを旋回して泳ぎ回り、その頃には流れ出すグルクンの体液やらウロコやらで興奮した動きをしているナカーに、海底にいる自称プロカメラマン(自分のこと)には被写体として手が出せなかった。
そう、好きこのんで暴れているナカーの群れの中へと入っていくほどアホではないし、またそんな勇気も持ち合わせてなんかいない。
当初から我々の近くをぐるぐると旋回しながら泳ぎ回っていたはずなのに、近くに寄ってこないとわからないほどきょうの透明度は悪かった。ということで2回目に再チャレンジ。
追い込みを開始する際、追い込み地点までは母船がダイバーを乗せ運んでいく。そのためダイバーは追い込み前に母船へと各サバニから乗り移っていく。
乗り移るといっても船を横付けするのではなく、サバニから母船まで泳いで行く。そして今まさに母船まで泳ごうかというときになって、母船の乗組員二人が海をのぞき込みながら何やら楽しそうに騒いでいる。
まっ、だいたい察しは付いているが二人分のタンクを両手に抱えながら母船まで泳ぎ始めると、水中には大小2mくらいから3mくらいまでの約20匹くらいのナカーが母船の下に集まり泳いでいる。しかも興奮して暴れている。
その原因は母船に乗ってから分かったことだが、母船の乗組員二人があまりのナカーの多さに面白半分にでさっき獲ったばかりのグルクンを餌にしてナカー釣り大会を始めていた。
そんな状態の中で2本のタンクを両手に抱え泳いでいる自分にとってまず両手が塞がっていることが最大の不安でもあるし、仮にナカーが向かってきてもこんな重たいタンクを防御のため簡単に振り回すことなど無理がある。
綱掛け漁で獲れた魚を選別して買い取る仲買たち
とにかく水中のナカーから目を離すまいとなるべく下を向きながら泳いで行く。1本だけだとまずそんなこともないが、下ばかり向いているとタンク2本の重さで沈んでいく。
ようやく母船にたどり着き船の上から見てみると母船の下はナカーだらけ。しかも針に掛かったナカーが暴れているためか他のナカーまで一緒になって暴れている。2回目の漁でも透明度の悪さとあまりの数の多さに写真を撮ることはあきらめた。
アギヤー漁で現れるナカーは母船のエンジン音かもしくは母船からの匂いを憶えているのかは定かではないが、一度現れるとその日の漁が終わるまでポイントを変えてもずっと母船の後を追いかけてくる。
モリ付きの漁師も今年はあの海域はナカーが多すぎて危険だからなるべく行かないようにしていると言っていたが、どうやら今年は当たり年らしい。
Posted by insherman at 23:28│Comments(0)
│アギヤー漁