2009年03月08日

カシブカ

来間島の東にある「サバヌヤー(サメの家)」での出来事。魚探に魚が現れたのでまず水面から泳いで見てみることにした。泳ぐ係もかばしゃ丸ではいつまでもペーペーの自分が常に担当だ。

チラッと見えたのがウクー(和名:クマザサハナムロ)だったのでちょっと船に離れてもらった。ウクーは他のグルクンと違い船のエンジン音が聞こえるとプランクトンを補食するために水面近くまで浮いてこない。

そうなるとおおよそどのくらいの量のグルクンがいるのか見当も付かないため、そのために船に離れてもらうのだ。水面を泳ぐ場合、中にはサメ避けのために常に竿を持って泳ぐ人もいるが、竿を持って泳ぐことほど面倒なことはないので自分はいつも持たずに泳ぐ。

カシブカ

透明度もそれなりに良かったので泳ぎながらしばらくグルクンを見ていたら、泳いでいる自分の後方下からいきなりバカでかいカシブカ(シュモクザメの方言での総称)が目の前に現れた。

人間誰でもそうだと思うけど、「いきなり」という場面に出くわすとほぼ間違いなく全員がビックリすることだろう。しかもそいつはいきなり4~5m先に現れてきたのだった。

船を呼び、近くに来てくれるまで用心のため目を離さずにいた。どうやらこちらに対して威嚇行動を取っているらしく、近づいたり離れたりしながら身体をくねらせている。

たぶんそんな行為に出て来るということはしばらく前からこちらを確認していたのだろう。しかし気づかなかったのは自分だけ。かなりの大きさと長い背びれの特徴からヒラシュモクザメだろう。

カシブカ

カシブカは群れでいるときなどはさほど恐くないが、単体で行動するやつはこちらに向かってくることがあったりするのでちょっと用心が必要となる。

船に上がってからウエットスーツの中にしまっておいたカメラで撮れば良かったなんて思ってもみたが、その時はそれどころでもなくカメラのことなどまったく頭にはない。それよりもこのカシブカから目を離さないことが先決だったから。

ほんと恐かった・・・

きょうの漁協前は観光客で溢れかえっていた。


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Posted by insherman at 23:26│Comments(0)アギヤー漁
 
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