2009年02月05日
大興奮
きょうも朝イチの漁場は昨日に引き続きフデバシ。そこに向け船を走らせていると大神島を超えたあたりでいきなり目の前にデカイ物体が現れた。たぶん昨日と同じ奴だろう、雄だと思われるおおきなザトウクジラだった。
だが向こうもこちらの船に驚いたのか尻尾を高々と持ち上げ潜ってしまった。オジィ達は珍しい海洋生物にもまったく興味を示さない。近くで船を止めてのんびりホエールウォッチングなんてまずあり得ない話。まっ、それもそうだろう。これから仕事に向かうんだから。
漁場に到着して船長が魚探でグルクンを探す間もこちらはずっとクジラを探している。さっきはいきなりだったので惜しいシャッターチャンスを逃してしまった。
カメラ片手にずっと周辺を探していたのだったが、次に見えたのははるか遠くの方だった。これじゃ望遠でもないと撮れないかなり遠くの方。
きょうのフデバシではグルクンが見つからず次に向かった先はロクマンジュニ。われらかばしゃ丸では潮の流れ方からしてアオガナマラ(和名:ウメイロモドキ)の根がいいんじゃないかとの全員の総意で、ロクマンジュニのアオガナマラの根に向かって船を走らせた。
だがここは比較的山立て(陸地の目標物をなぞりポイントを探し出すこと)がしにくいポイントで、しかも常に持ち歩いている携帯GPSにもまだ入力していなかった。
船長はそのポイントと思われるあたりをひたすら魚探で探していた。しばらくして船長から「泳いで見てみろ」との声が。アギヤーでいちばん長老でそして常に冷静な健オジィと二人で飛び込んでみた。
だがこの常に冷静なはずの健オジィが海の中を覗いた瞬間に、「おい、五千斤(3トン)もいるぞ」と興奮気味で叫んでいる。そうほんとにアオガナマラとフゥウズ(和名:ニセタカサゴ)の大きな群れがそこにいたのだった。
最近こんなものすごい数の大きな群れにお目に掛かったことがなかったので、だからだろう、いつも沈着冷静なはずの健オジィまでも興奮している。
「すぐ旗を揚げろ(グルクンを見つけたときに掲げる)、で、もっとあーら(むこうの方)にチカ(追い込むときの目安になるブイ)を下ろせ」。後から冷静に振り返ると、その時船上に指示を出している自分が一番興奮していた。
すぐさま集まってきた僚船にちょっと大げさな言い方で「トビダイ(10㎏以上のカツオをそう呼んでいる)くらいの大きさのアオガナマラとフゥウズが一万斤(6トン)もいるぞ」と叫んでみた。
僚船のオジィ達もこちらが大げさに言っているのは理解してはいる。みんな長年の経験からどのポイントにはどの種類の、そしておおよそどれくらいの量がいるということは把握している。
このアオガナマラの根も潮の流れが当たっていれば大型のグルクンがかなり生息していることは全員理解していること。こちらの大げさな言い方に、それでも大きな群れの存在を悟ったオジィ達の顔がいきなりぱっと笑顔になる。
ちょっと話は逸れるが、アギヤーのオジィ達は今でも魚の量を「㎏」ではなく「斤」で表している。マグロ船やその他の若い漁師などに「平成の時代になってもまだ斤なの」と、よくからかわれたりもするが、それもしょうがない。主役はオジィ達だから。まっ、からかう方も冗談でからかっていることだし
そして結果は同じ場所で二回の網入れでおよそ三千斤(1.8トン)。帰りのみんなの顔は、言わずともしれたもの・・・
だが向こうもこちらの船に驚いたのか尻尾を高々と持ち上げ潜ってしまった。オジィ達は珍しい海洋生物にもまったく興味を示さない。近くで船を止めてのんびりホエールウォッチングなんてまずあり得ない話。まっ、それもそうだろう。これから仕事に向かうんだから。
漁場に到着して船長が魚探でグルクンを探す間もこちらはずっとクジラを探している。さっきはいきなりだったので惜しいシャッターチャンスを逃してしまった。
カメラ片手にずっと周辺を探していたのだったが、次に見えたのははるか遠くの方だった。これじゃ望遠でもないと撮れないかなり遠くの方。
きょうのフデバシではグルクンが見つからず次に向かった先はロクマンジュニ。われらかばしゃ丸では潮の流れ方からしてアオガナマラ(和名:ウメイロモドキ)の根がいいんじゃないかとの全員の総意で、ロクマンジュニのアオガナマラの根に向かって船を走らせた。
だがここは比較的山立て(陸地の目標物をなぞりポイントを探し出すこと)がしにくいポイントで、しかも常に持ち歩いている携帯GPSにもまだ入力していなかった。
船長はそのポイントと思われるあたりをひたすら魚探で探していた。しばらくして船長から「泳いで見てみろ」との声が。アギヤーでいちばん長老でそして常に冷静な健オジィと二人で飛び込んでみた。
だがこの常に冷静なはずの健オジィが海の中を覗いた瞬間に、「おい、五千斤(3トン)もいるぞ」と興奮気味で叫んでいる。そうほんとにアオガナマラとフゥウズ(和名:ニセタカサゴ)の大きな群れがそこにいたのだった。
最近こんなものすごい数の大きな群れにお目に掛かったことがなかったので、だからだろう、いつも沈着冷静なはずの健オジィまでも興奮している。
「すぐ旗を揚げろ(グルクンを見つけたときに掲げる)、で、もっとあーら(むこうの方)にチカ(追い込むときの目安になるブイ)を下ろせ」。後から冷静に振り返ると、その時船上に指示を出している自分が一番興奮していた。
すぐさま集まってきた僚船にちょっと大げさな言い方で「トビダイ(10㎏以上のカツオをそう呼んでいる)くらいの大きさのアオガナマラとフゥウズが一万斤(6トン)もいるぞ」と叫んでみた。
僚船のオジィ達もこちらが大げさに言っているのは理解してはいる。みんな長年の経験からどのポイントにはどの種類の、そしておおよそどれくらいの量がいるということは把握している。
このアオガナマラの根も潮の流れが当たっていれば大型のグルクンがかなり生息していることは全員理解していること。こちらの大げさな言い方に、それでも大きな群れの存在を悟ったオジィ達の顔がいきなりぱっと笑顔になる。
ちょっと話は逸れるが、アギヤーのオジィ達は今でも魚の量を「㎏」ではなく「斤」で表している。マグロ船やその他の若い漁師などに「平成の時代になってもまだ斤なの」と、よくからかわれたりもするが、それもしょうがない。主役はオジィ達だから。まっ、からかう方も冗談でからかっていることだし
そして結果は同じ場所で二回の網入れでおよそ三千斤(1.8トン)。帰りのみんなの顔は、言わずともしれたもの・・・
Posted by insherman at 23:28│Comments(0)
│アギヤー漁