アギヤーは伝統漁業追い込み漁

沖縄はいまだに旧正月を盛大に祝う地域が数多く残っている。そのおかげだろうか今週は沖縄本島のセリでも地元消費でもグルクンが数多く売れている。



しかも高値が付いているらしく、より高値が付く大きめのグルクンを狙ってきょうはハイバラハーサイ。最初に狙ったポイントはアガイヌンミ（東の根）、以前二回ほど狙ってみたがそのときは潮の流れが合わず断念した経緯がある。

北からの下げ潮の流れが一番良いアガイヌンミは、きょうはばっちしの流れをしておりグルクンもたくさんいた。以前見たときにはアオガナマラ（和名：ウメイロモドキ）の大きな群れがいてきょうのターゲットはそれだったはず。



しかしきょうは高値が付くアオガナマラはまばらで代わって大きな群れでいたのがセリ値が若干安いウクー（和名：クマザサハナムロ）だった。

狙っていたアオガナマラの大きな群れがその近辺にいることは間違いないと思うが、いかんせんアガイヌンミでダイバーが潜れる浅い場所はいつもの場所だけ。ということで本日はウクーメインの漁となった。



網を張る場合、群れがいる場所から網を張る距離もグルクンの魚種によって代わってくる。しかしアオガナマラがまったくいないわけでもなく、袋網の位置をアオガナマラに設定した場所に設置した。そしてそれが間違いの元凶となったのだ。

追い込みを開始し袋網の手前まで来ると、突然ウクーが袋網に入るのを拒みだしいきなり暴れ始めた。そうなるともう二進も三進もいかなくなる。



それにつられアオガナマラまでもが暴れ出し、約２トン近く網まで追い込んで来たウクーが結局袋網に入ったのは約６００㎏くらいのものだった。

しかし二回の漁で大漁とまではいかなかったが、ノルマ以上の水揚げはあり港に帰ってきた。