巣立ち

insherman

2014年03月03日 14:36

巣立っていく宮古高校サッカー部3年生を送る会が昨日行われた。

幼稚園・小学校・中学校とも奴らがこれまで体験してきた卒業は、新たな道といっても島内というさほど環境の変化を感じない道のりだった。

しかしいま奴らは大きな環境の変化を体験するであろう卒業をむかえたわけだ。すべての部員と女子マネジャーが進学のため島を離れることとなる。大学に進みサッカーを続ける者もいれば、サッカーから離れ違う道へと進む者もいる。



これまで島で過ごしてきた18年間はゆったりとした時間の流れに乗って、奴らも同じように過ごしてきたはずだ。しかしこれから過ごす時間は島の10倍も20倍も速い時間の波に乗って生活していくことだろう。

当初は、戸惑い悩み苦しむかもしれない。しかし奴らには若さがある。前進しようとするパワーは計り知れないものがあるはずだ。

人間には環境の変化に順応しようとする力がある。奴らもあっという間に環境の変化という壁を乗り越えることだろう。

サッカーの道へ進む奴らへ言いたいこと。おそらく大学サッカーではこれまで経験してきたサッカーとは比べものにならないくらい違うサッカーを経験するはずだ。



技術的なレベルもそうだろうが、おそらくサッカーに対する理論的な考え方まで追求して学ぶようになるだろう。どのスポーツであれそうだと思うが、技術がいくら上手くても、そのスポーツに対する理論的な考え方を追求できないスポーツ選手はそれ以上の向上は間違いなく見込めない。

サッカーの道へ進む者の一番目の夢は口にこそ出さないがおそらくJリーガーになりたい、それに尽きるだろう。しかし自信のなさであろう、それを口にする奴らは一人もいなかったが、

まだ体験したことのない大学のサッカー生活で本人がどう考え、どう取り組むかによってもしかしたら大きく化けるかもしれないはずだ。

将来は指導者の道へ進みたい者いるようだが、指導者にだってピンキリがいる。自分たちがこれまで経験してきたこと、これから経験するであろうことも踏まえ、



その道へ進みたいのであれば、これからの4年間の中で自分なりの「指導論」というものをじっくり構築し確立させられるはずだ。

大学生活の4年間は高校生活以上にあっという間に通り過ぎていくと、昨日コーチの先生も話していたが、ほんとにのんびり過ごしている間はないぞ。

宮古島のガキどもは環境によるものなのか、比較的テンポが遅いように見受けられる。しかしこれも他所の環境に入れば心配しなくても順応するだろう。

そしてきょう島を離れる者もいる。とにかく頑張れ、おまえらならできる。行って自分の夢をつかみ取ってこい。

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